雨の休日
のたりのたりと過ごす休日に
たわいのない語句を
ただただ羅列する
これもまた
たのしからず哉
初冬の華
いつの間にか降りだした
初春の淡雪が
手のひらにふわりと舞い降りて
見ている間に溶け出し
一粒の雫になって
俺の心から
零れ落ちて行った
本当はこの手の中で
その儚さを
守りたかったんだ
だけど
その時に奪われた俺の体温は
多分、淡雪を
涙にしてしまったのだろう
永遠の一瞬に手のひらに舞い降りて
零れ落ちた雫のあやまち
掴めなかった
冷たさすらも温かい季節の記憶
しまう引き出しを持たない俺は
今ではもう
ありがとうもなく
乾いた手を見てるだけ