敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

雨の休日 2




なんでさ、

朝はそこそこ寒かったから

それなりの厚着して出て来ちゃったら

なになに?

南風?

鬱陶しい。






蒲公英




麗らかな陽射しの中で

一揺れのそよ風に

遊んでいたたんぽぽの綿毛が

悪戯に肩口をかすめて漂い

明るい空へと溶け込んで

舞い去って行った


掴もうと

手を伸ばしもしなかった俺は

吹いてもいない風に

何を斬られてしまったんだろう


伸ばす手を

躊躇わせた弱さで固まって

風に踊りながら叫ぶ綿毛から

目を反らしていた


いつかどこかで芽吹くだろうと

望みもしない願いを託し

ふわりとした柔らかさに

嫉妬した。


さようならの届かない肩先から

春風に委ねた悔しさで

真っ白な綿毛を汚しそうで

瞼を閉ざした

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