敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

2021年1月のブログ記事

  • 海原の小舟

    全身が、 性感帯になってしまう 女の性(さが)は、 果のない大海原で荒波に揉まれる 小舟に似ている。 俺の、鋭い鞭の一振りに 全身を委ね、 襲い来る荒波にも似た激痛に 跳ね上がり、うねりながら 何度も震えながら揺れる。 かん高い悲鳴を上げ、 船体を軋ませながらも 沈まずに耐え抜き、 更なる鞭を待ち... 続きをみる

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  • やっぱりね

    鋭く尖った切先を輝かせている 貴方の言葉に怖れていた。 どんなに固く必死に閉ざした 私の心でも いとも簡単に突き刺して しまうのでしょう。 もしも、貴方に少しでも 躊躇える気持ちがあるのなら 私の眼差しに気付いて欲しい 貴方に向けられている この恐怖を お願いだから読み取って 冷たい刃(やいば)の... 続きをみる

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  • 何が楽しかったんだろう?

    繋いだ手の平の指が 時々、 強く握り締めて来る事がある。 俺は、無意識に何も考えずに 握り返してたけど、 ふと、どうして? って、疑問に思った。 特に、 離れそうになる訳じゃなく 会話に変化が生じている時 でもないのに、 時にはぎゅーっと、 指先に力がこもってる。 「どうしたの?」 尋ねても応えな... 続きをみる

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  • 片ちんば

    おっぱいってさ 左右の大きさが 違う人って結構いるよね。 一般的に何故か 左が大きい様な 気がしてるんだけど、 そう感じてるのは 俺だけなのかな? かなり前なんだけど、 ちょっとした知り合いの 女性と成り行き上で、 付き合ってた事があった。 その彼女の 左側のおっぱいが、 かなり大きくてね。 触り... 続きをみる

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  • 抜け出すには、、、

    いつかきっと他に誰かが現れるよ その傷を癒せる相手は絶対に居る なんて励ましの言葉を俺は言えない 深く心に刻まれた 大切に美化されてしまった 想い出に勝る人なんて 何処にも居やしない それが例え想い出の 本人だったとしても 抱いている想いを超える事なんて とても出来やしない それが過去なんだ それ... 続きをみる

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  • 無駄な青春

    努力は必ず報われる。 流した汗は裏切らない。 中途半端な青春時代の俺には 掴み取りたい栄冠があった。 しかし、 結果は5位。 表彰台にはあと、 2歩も足りなかった。 追い込みは正に中途半端の 極みだった。 それでも、立派だ、胸を張って クラブに帰れるなと師匠や先輩は 肩を叩いてくれたけど、 俺に取... 続きをみる

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  • みさえとチャエ 2

    そして、何よりも厄介だったのは、 美紗絵がチャエに嫉妬をする事 だった。 これが美紗絵と離別しなければなら なかった理由なのだ。 えっと、ここまでは理解して頂けた のだろうか? 美紗絵とチャエの一人二役的な展開。 実際に始めは演技だとしか思え なかった。 ふざけてるんだとしか思えなかった。 だって... 続きをみる

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  • みさえとチャエ 1

    先ずは美紗絵の名前から 俺はみさえって呼んでたのは、 みさえが美紗絵の時だけだった。 その他の時の呼び名はチャエ。 美紗絵とチャエ。 俺は同時に、同時期に二人の女と 同じマンションで同棲してたのだ。 実に分かり難い入り方をしてしまった 様だ。 皆さんの中にはご存知の方も居ると 思いますが、 解離性... 続きをみる

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  • 直後の後

    ベッドで項垂れたまま、 薄汚い涙を流し続けていた。 俺は泣いているんだなって、 俯瞰で眺めている自分が傍にいる。 何日間も、シャワーも浴びず、 風呂にも入ってない汚ならしく、 みすぼらしい男が、 不様でみっともない姿で泣いていた。 掻きむしって、洗ってない髪の毛は ボサボサでグシャグシャ。 疎らに... 続きをみる

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  • その直後

    自殺を考え、 自殺すら考えられなくなり、 ぽつんと独り部屋の隅っこで 膝を抱えて過ごしてた。 暮らして来た生活を思い出す訳でもなく、 思い出を反芻するでもなく、 何を食べ、何時トイレに立った のかさえ全く覚えていないし、 何日間そうしていたのかも 記憶に残っていなかった。 朝日が射し込み、街明かり... 続きをみる

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  • ストーンウォッシュ

    ヤマハXJ750に跨がり、エンジンをかける。 横浜インターから東名高速に乗り、 ひたすらアクセルを握り走り続けた。 センターラインがライトに浮かんでは消えを繰り返し永遠に点滅している様な錯覚を覚える。 時々、大型トラックがノロノロと車線を塞ぎ、追い抜く際に乱気流を 撒き散らして、二輪の車体を風圧で... 続きをみる

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  • 背負い坂

    僅か半年の同棲をして、 別れてしまった彼女。 早苗の思い出です。 銀杏の鮮やか新緑を水銀灯の 鋭い光が突き抜けて降り注ぐ。 まだ、肌に刺さるような冷たさが 残る夜風が葉を揺らしアスファル トの路面で影が踊ってた。 淡い血管が透き通る様に見える 白い素足が、路面で踊る影を 止められずに踏んでいた。 ... 続きをみる

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  • 中坊の夫婦感

    中学の1年位の頃だったろうか? 当時付き合っていた彼女がいた。 付き合う切っ掛けは、 単純に小学校時代からの友達 だったからなのだが、 付き合い初めの頃の彼女は、 とてもお世辞にも可愛いとか 綺麗とは言えない女の子だった。 しかし、付き合っていると愛着 なのか、それとも成長期の 女の子の七変化なの... 続きをみる

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  • 言わない方が、、、

    墓場まで持って行かなければ ならない秘密って、 人にはあると思うんです。 つい、 うっかり人を殺しちゃった。 なんて大それた内容じゃなくて、 落ちてた財布を拾って 中の現金をネコババした。 くらいの罪なのかな? いやいや、 それもかなりの罪かな? いや、 金額にもよるのかな? あっ! 財布の中の現... 続きをみる

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  • ウザくら(ウザい桜)

    残された僅かな時間に 私はどれだけの 傷跡を残せるかな 足元に絡み着く 薄くて淡い色した 桜の花びらが ミュールの隙間に 入り込んで 貴方に向いた足が 進まない ここまでならば 睫毛が触れる程 近づきたいのに いったい何枚の 花びらが 二人の間に舞っているの 伸ばした腕のその先に 小癪な笑顔が悔し... 続きをみる

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  • 語り物

    言葉は感性から湧き出る雫 涙の様に、涎の様に、 五感が受けた刺激に 無意識に染み出る躰の反応 だけど、それを素直に 言い現してはいけない 咀嚼して、磨いて、温めて 吐き出す。 だって 言葉は時として 鋭い刃物になるから だけど、そうすると、 人は自ずと無口になってしまう。 躊躇って、磨いて 手のひ... 続きをみる

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  • 話し逸れ捲り

    俺は女を選べなかった男。 逆に言えば、選んでくれた女に 拾われた男なんだよな。 好きになった女の眼中には、 俺は男としての価値はなかったのだ。 てか、その相手に気持ちは伝えては いないのだから、 評価すらされてないんだよな。 告白が出来ないヘタレ。 根性なし、小心者、ダメ男。 相手が気持ちを伝えて... 続きをみる

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  • 家族葬

    この頃、 人が亡くなると家族葬と 言うのが流行っている。 と言うか、このご時世なので、 人が集まる事は避けられては いるようですが、 世界がそうなる以前からの話しです。 昔は、家族や身内が亡くなると、 その家族は訃報を誰に、 どんな関係の人までに 知らせるのかを相談したり、 アドレス帳や手紙、年賀... 続きをみる

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  • 虹の天使

    虹に天使が腰掛けていた。 「ねえねえ、貴女は何処から来たの?」 明るいトーンの声と屈託のない笑顔に 女は視線を合わせないまま俯き 立っている足元に向かって応えた。 「どうして、そんな事を聞くの?」 「駄目だよ、質問に疑問で応えるのは ルール違反だよ。 さあ、ちゃんと私の質問に応えてよ。」 女は顔を... 続きをみる

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  • 戦争の結末

    いい女がなりふり構わず 本心を吐き出し始めたら、 その射程範囲に居てはならない。 直ぐに、その場から 逃げなくてはならない。 増して、 それが切羽詰まった 告白だったなら、 射程距離はICBM級に及ぶ。 ロックオンされてしまう前に、 大陸を超音速で逃げなければ、 告白のテルミット弾は、 5000℃... 続きをみる

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  • シャボン玉

    貴方の息が ふぅー、ふぅーと 吹き付けられて ポロリン、ふわりと 出来たシャボン玉。 七色の渦が流れる虹を纏い 風に舞い上がる。 私はその中から ふわりと貴方を 眺めていました。 いつ割れるか 分からない 薄くて儚い 皮膜に包まれて ほんの一時 貴方の視線に 追い掛けられて 無邪気に はしゃいで ... 続きをみる

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  • 老い

    庭の梅が咲き散らかり ボケの蕾が膨らんで 春を待ちわびてる。 昼ちょっと前、 植える時期が遅かった チューリップに、 追い肥を上げて やがて 咲き乱れるであろう 景色を思い描く。 とうとう枯れたな 俺の下半身は。。。

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  • 猫舌

    唇を重ねている間に、 あっと言う間に 冷めてしまったコーヒーに 罪はないけど、 余りにも 猫舌が過ぎる貴方の作戦に 私はまんまとはめられた様ね。 私の気持ちは 熱いままだけど、 その熱さには 気付いてはくれないのかしら。 カップも温めずに サイフォンで淹れた コーヒーだから、 そんなに熱くなかった... 続きをみる

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  • 許し難し

    そのヘアスタイルって、 ふわふわ感が軽くて、 自然な明るさのカラーが 似合ってる。 可愛いよね。 ネイルもちょうどいい ピンク色のあしらいが、 春っぽくていい感じ。 カラコンと唇の色の マッチングが凄く 笑顔に合ってて、 シャドーも可愛い色合いだね。 笑ってる時の横顔、 めっちゃキュートに見えるよ... 続きをみる

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  • 儚月

    真っ青な空に ほとんど溶け込んでる半月 もう陽も高く 朝とも言えない一時に そんな処で なにを頑張ってるのやら 熱いカフェオレ片手に 見上げた空には 根性だけでは 生き残れない 儚さが浮かんでた

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  • 雪雲

    愛人宅のマンションのベッドで 帰り支度を始め様としていたら、 西の空から巨大な雪雲の塊が じわじわと迫って来るのが ハッキリと見えた。 ダークグレーの不吉な奴らは、 やがてこの街、俺の頭上に やって来るだろう。 不意に、 逃げ場のない不安感に襲われた。 思わず、 彼女の手を握り締めてしまった。 つ... 続きをみる

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  • 寝顔

    朝日が薄いピンク色のカーテンを すり抜けて、 寝室の一番奥にベッドにまで 届く頃。 寝顔が幼く穏やかで、 頬には乾いた涙の跡が 白く弧を描き 産毛に白く浮かんでる。 夕べの夜更けに仕上げてた筈の ネイルが もうこんなにも剥がれ掛けてる。 いったい彼女に どんな将来が待ってるのか。 どんな出逢いが何... 続きをみる

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  • ひろみ手記

    出逢って間もない頃に、彼女を元気付けるために何度も何度も励まし続けていた俺に対して、彼女がその応えとして書いた手記。 本人の了承済みです。 ご注意と致しましては、暗くなりますので御覚悟の程を宜しくお願いします。 限界になっているのに 助けてと伝えられる人が 私の傍には誰もいなくて、 それを話せる人... 続きをみる

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  • OLの世界

    あの、田中さん。 田中さんてばっ、 それっ、内緒話しをする 声の大きさじゃないんですけど! ただ共感だけしてくれれば いいのに、 なんで慰めようとして 理屈を語り出しちゃうのよ。 ウザいから止めてね。 負けるが勝ちだなんて、 そんな理屈なんかないよ。 だって、 負けっぱなしじゃん 貴女は。 結果的... 続きをみる

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  • OL風景

    いくら薄化粧だからって、 ワイシャツは白いんですが。 少しは気を遣ってって、 それどころじゃないのかな? 抱き締めちまっていい状況かな? この女子は泣かないだろふつー。 ミスじゃないよな、 プライドなのかな? 泣き顔が可愛いのは貴重だね。 出来る女子は、 泣き顔にも卒がないのか? ハンカチは? そ... 続きをみる

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  • 意地、やけくそ

    下らない。 実に下らな過ぎる。 三流の雑魚大学卒で中途採用。 始めから出世の道などはなかった。 便利に使い回され、 面倒な仕事を押し付けられて、 ホイホイと従って来た。 客先でトラブルが発生すれば、 声が掛かり、東北から関西圏を 車で走り回っては、長々と ホテル住まいの出張暮らしをして。 協力会社... 続きをみる

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  • 楽しい仕事

    好きな仕事に就く。 新卒者の皆さんは、そんな夢を抱いて会社を決めて、面接や試験を受けるのでしょうね。 自分の将来を描いて社会に旅立つ。 若さっていいですよねぇ。 染々としちゃいます。 かくゆう私も新卒の頃は、自分のやりたい仕事、好きな設計の仕事に就いたのでした。 分野は機械設計。 技術設計部機械設... 続きをみる

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  • ったく、もう!

    仕事をしていると、と言うか、 世間的には、良く、 努力してできる様になれた人を エライ❗ って褒め称える風潮がある。 なにそれ! 努力しなきゃ できなかったんだよね? 普通じゃ使えない 奴なんだよね? それってダメな 奴じゃないのかな? 使えない奴じゃないの? 努力もしないで普通に こなせる方が良... 続きをみる

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  • ダサい治虫

    満月を拝むやうに手をあはせ 白き息を吹き掛ける こよひの月はきれひですね 僕のとひに 手を伸ばせば届くかも 君のかすれた聲に 僕は童のやうに笑つてゐた

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  • このライン

    単なる文字なのに 直接話し掛けられている様な 響きがある。 言葉が声になって 心の中を温める。 伝えられる気持ちは 一服のコーヒーを前に 余りにも 染々とさせる。

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  • これで、、、

    瞼を閉じてその声に耳を傾ける。 速まる鼓動に掻き消されたさよならは 携帯の奥底にゆっくりと沈み 静寂が訪れる。 やっと絞り出したかすれた声で ただ一言 うん と応えるしかなかった。 瞳の奥の走馬灯は全て笑顔なのに 震える指先は何も躊躇わずに 画面をスライドさせた。

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  • ハズい

    一際大きな木漏れ日が スポットライトの様に彼女を照らす。 眩し過ぎる笑顔の可愛いらしさ。 人通りの多い井の頭公園で 恥ずかしげもなく 跳ねながら手を振る無邪気さは まるで園児の様だ。

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  • 痛くないんだよ

    どうしてなんだ? 不思議だった。 悔しかった。 こんなにも愛していて 凄く大切で こんなにも愛されているのに 俺のお腹は痛くならなかった。 なんなんだろう? 悲しいや寂しい 怒ってるや楽しい時には 手に取る様に共有出来るのに。 一緒に眠り、一緒に起きて 食事を共にして 日々の気持ちや感情を 共有し... 続きをみる

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  • こんな男の何処が?

    自信など微塵もない。 見た目は十段階評価をすれば、 恐らく三か二程度の醜男。 一と言わない所は、 ギリプライドって事で許して欲しい。 性格も自分て言うのも なんなんですが、優しさは三か四。 口は悪い方だと思うし、 時々、 心ない言葉で人を 傷付けたかなって自覚する事も しばしば。 話し上手でもなく... 続きをみる

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  • なのに涙

    いつまでも治らない 無味無臭、無色透明で 空白のまま止まる時間。 手足も瞼も呼吸さえも 静止した真っ白闇。 光が凍り着いて はらはらと剥がれ、 滲み出る涙だけが 唯一動の抗い。 ここはいったい 何次元の世界線 なんだろう。 俺はいったい どこに 迷い込んでしまったのか。 彼女の笑い声が聞こえる 笑... 続きをみる

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  • 奇跡の声

    そこだけにスポットライトが 当たっていた。 土曜日の昼下り、 人混みで混雑してた横浜駅の 地下街で空耳だと思った。 と言うよりも、 全くの空耳だった。 此だけの喧騒の中で、 俺の名前を呼ぶ声が 聞こえて来たのだ。 しかも、 数秒前に降りて来た 背後の階段の方から。 距離的にはかなり離れた、 階段の... 続きをみる

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  • マナー違反です。

    それを始める前には、 キッチリと化粧は 落として置いて下さい。 特に口紅。 それと、 ゴテゴテの指環とイヤリングも 外して下さい。 帰宅して、 ドアを閉めた途端。 「お帰りなさい」の挨拶もなしに、 キスすらもしないで、 いきなり膝間付いて、 チャックを下ろし 引き摺り出して 咥えるのは、 どう考え... 続きをみる

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  • 窓辺の惨劇

    誰を思い出してるの? 窓硝子に映る背後の笑顔。 腰に廻される手、 肩に乗る顎。 誤魔化さないで。 応えてもいいんだけれど、 どうせ見透かされてるんだから、 男らしく強がらせてよ。 二人の顔が並んで映る。 夜景の向こうにそびえる スカイツリー 忘れなくてもいいけどね 忘れさせて上げるね。と ベルトを... 続きをみる

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  • 抱き締め力

    ある女性のツィートを読んでて、 ふと、彼女を抱き締める力加減について考えてしまった事がある。 ハグの仕方って言うか、 彼女の抱き締め方って、誰に教えて 貰った分けではないので自分なりに 勝手に解釈をしてた。 それが正解なのかは別にして、 彼女を抱き締める定番の形ってのは 定まっていて、 その立ち位... 続きをみる

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  • 対糸 (ツイート) 2

    色々な約束を守れる小指を 持たなければ 信頼は得られない 色々な望みを読み解ける 話術を操れなくては 叶えられない 色々な場数を 踏んでなければ 先回りはできない 色々な挫折に 屈していなければ 痛みを理解できない なに一つ出来なくても 寄り添う気持ちがあれば 支えにはなれるはず 何故か分からない... 続きをみる

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  • 対糸 (ツイート) 1

    幾つもの 愛してると言う声が聞こえた いつ言われたのだろう 何処で言われたのだろう 誰から言われたのだろう どうして言われたのだろう 何故そんな事が言えるのだろう こんな薄汚い俺の耳に そんな言葉は余りにも 惨過ぎる 有りのままの姿を晒して 素の自分で居られる 何も隠さずまんまの 気軽さで自然体で... 続きをみる

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  • 胡蝶蘭

    何故、 こんなにも苦しいのか? ただ寝顔を 見ているだけなのに。 何故、こんなにも 狂おしいのか? 安らかな寝息が 聞こえているだけで。 どうして、 これ程までも 愛されてしまったのか? どうして、 こんな事が出来るほど 夢中になれるのだろう。 いったいこの俺の何処に そんな価値が あるのだろうか... 続きをみる

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  • 花筏

    前もって言って置きますが、 文体がめちゃくちゃで ストーリーも、 傷だらけのレコードの様に ぶっつんぶっつんと飛びます。 安定しない男心の不安定感を 垣間見たくはない方は、 イラっとしますので ご遠慮下さい。 序章 女からの相談事に対しては、 解決方法や回避方法を 説明してはいけない。 女が困って... 続きをみる

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  • リング

    堅く握り締めた拳の中には、 飾り気のない 細いシルバーのリング。 ある日、なんの前触れもなく、 突然にポストに投げ込まれた 訃報を知らせる手紙の中に、 無造作に、 同封され送られて来た。 昨年○月○日に逝去されました。 失礼とは存じますが、 故人の意思に従い 同封させて頂きます。 指輪が凍り付くよ... 続きをみる

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  • とあるおばさん 3

    俺は、一度好きになった女は、 滅多に嫌いにはならない。 一度、愛したら、 その心や気持ち、内面を 好きになっちゃうから 外見が気にならなくなるのかな。 だって、愛してる人が、 もしも、万が一、 交通事故や病気で 変わり果てた姿に なったとしても、 愛してる事に変わりはないから。 それは、何十年の時... 続きをみる

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