敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

恋愛のブログ記事

恋愛(ムラゴンブログ全体)
  • なんちゃって

    終わらせるのには、もう既に遅過ぎる年月を俺達は過ごしてしまっていた。 いつもとは違う、居心地の悪い違和感が漂う君の隣に、 いつもの様に当たり前に胡座をかいて座り、この場の雰囲気に合った 思い付く限りの適切な口火が切れる言葉を探していた。 重苦しくのし掛かる僅かばかりの時間でたちまち疲弊感に襲われ考... 続きをみる

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  • 140粒

    先っぽを絞るような不規則な締め付けと裏筋が圧迫される快楽についつい我を忘れてゴツゴツと前歯が恥骨に当って痛みを感じる程に突き動かしていた ふと見下ろせば胃液にまみれた彼女が白目を剥いてしまってた 慌てて腰を引こうとしたら両手でお尻に抱き付いて自ら動き出す健気な彼女の姿が股間にあった 「さようなら」... 続きをみる

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  • 書いてみた 2

    朝起きたら雪なんか積もってんの。 昨日はあんなに晴れてたのに。 「好きで好きで堪らないんです。」 突然の身に覚えのない告白に、その言葉の意味が理解できなかった。 今、彼女の言っている「好き」と言う言葉が余りにも唐突過ぎて、その単語が何を指しているのか、どんな物を堪らなく好きになってしまったのかが俺... 続きをみる

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  • なんの積もりで書いたの?

    その人の美しさは、まるで写実主義の高名な画家が理想とする美人像を空想して描いたような美しさだった。 と言うよりも、その想像上の世界で二次元的にキャンバスに描かれた絵画が現実の立体女性として目の前のしかも手の届く位置に立っている事が信じられなかった。 その人はもはや女性と言うよりも、女性美を具現化し... 続きをみる

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  • 永遠

    寂しさの余り つい声に出して その名前を口にした。 誰も居ない砂浜に 染み込む波のざわめきにまみれて 自分のその声が 思いの外 耳に響いた。 街から流れくる微風は 背中を優しく撫でながら その名前を海へと運んだ。 まるで そこに彼女が居るかの様に、 もう一度その名を呟けば、 丸くなりかけの月に笑顔... 続きをみる

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  • カマイタチ

    「俺の心は今ここにはないから、 悔しくも悲しくも、 なんともないんだ。」 スマホを右手に持ち変えて 強がりを吐き捨てた。 「それじゃ、 これ切ったら連絡先とか 写真も全部消してよね。」 彼女の望んでる事は、 この俺の右手のスマホの中に あるのかな? 右手の手のひら一つに 収まり切っている思い出にな... 続きをみる

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  • 特級呪物

    ゆったりと巻かれたカシミヤのマフラーから覗く後れ毛が冷たい潮風に曝されてゆらゆらと靡いていた。 見ている俺の方が彼女の寒さを感じてしまい、ふっと、自然に出てしまった右手。 胸元の結び目の隙間を整えて、襟足のマフラーを立ち上げ、その序でに目の前にあったおでこにキスをした。 俺としては別段、取り立てて... 続きをみる

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  • 早苗との再会

    5カ月ぶりに会った元カノの早苗との話しでもしようかのぉ~。 パッと見でちょっと太ったかのぉ?って思ったんじゃが、当然そんな事は口にはせなんだ。 けど、明らかに化粧が濃くなり、若干だがケバっぽい雰囲気を醸し出していたんじゃよ。 儂と別れた事を気に病んで窶(やつ)れてしもぅてはいないかと心配をしとった... 続きをみる

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  • 惜別

    別れた当初は、迷ってる。 って感情が一番強かった。 本当にこのまま惜別してしまってもいいんだろうか? 別れる時期は今のタイミングで間違っていないか? もう一度考え直して、何か他の案が無いのかを考えるべきじゃないのか。 次に、したのは後悔かな? 出会ってしまって、好きになって恋をした。 その過程の一... 続きをみる

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  • てへ。

    今日は一日中 迷いに迷い 足を棒にして 何軒もの店をはしごした 呆れながらも (それが一番似合ってるよ。) の一言が言えなくて それでも 悩んでいる姿とは裏腹に 迷いを楽しんでいるかのように 今日一日中輝いた笑顔をしていた。 結局は、 あんなに迷い悩んだ挙げ句 何も買えなかったくせに 「今日は凄く... 続きをみる

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  • 結婚ってなに?

    結婚してからもう30年以上も経っている。 夫婦仲は決して悪い方ではない。 って言うか、夫婦仲はかなり良い方だと俺は思ってる。 それが今現在互いに恋愛感情を持っているのかは別として、 感情的になっての喧嘩っての今までにしたことはないし、 別れようって思った事はお互いに一度もないんだ。 俺に限って言え... 続きをみる

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  • 落書き 3

    ヤバいっす。 只今、絶賛五十肩発症中につき、利き腕である右肩が動かせません。 五十肩とか言って折りますが、小生オーバー六十才にて候う。 なのに病名は五十肩とは、これ如何に。 「セクシー田中さん。」は即刻に治ってましたが、医師の話しに寄れば、 「まぁ、一年か一年半もする頃には、いつの間にか治ってます... 続きをみる

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  • 落書き 2

    はらたいらさんに500点。 「もしかして、俺の事好きでしょ。」 明日になればきっと開花するであろう蕾が 陽光の降り注ぐ花壇の中で 幾つもの咲き誇った花々に雑じって 風に揺らいでた。 「あっ、良かった。 気づいてくれてたんだね。」 公園の花壇の前にしゃがみ込んで草花に 諦めを落とし込むような静かな口... 続きをみる

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  • 落書き 1

    ピンポーン。 お邪魔します。 本日も末席を汚させて頂きますので 良しなに。 午前2時の澱んだ閑けさの中で 自分の生き方を振り返り 丁度良い加減の不幸に浸りながら 見馴れた天井の汚れを眺めていた 残量12%の通話状態のスマホは かれこれ90分は沈黙を貫き通し 考える事から逃げ出している このまま放っ... 続きをみる

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  • 並べてみたら

    ふと思い付いた言葉を拾い集めて並べてみたら、自分でもなにを言いたいのか分からなくなってしまったけど、どうせ俺だし、なにせ俺だからでゆるしてちょんまげ。 もうこれ以上 好きにならない努力を怠ってた。 ついうっかり、 気持ちを持って行かれてた事に 気付けなかった。 気が付けば、 いつの間にか心のほどん... 続きをみる

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  • 大して貯まってませんが

    X?未だにツイッターの方が通りが良い気がしてるんですが、ただ単純にXと書かれてもSNSの例のサイトだって頭の中で即座に理解するほどには浸透してない気がして、皆さんはもうXで定着しているんでしょうかね。 例によって例の如く、そのXに投稿した下卑た単文を幾つか載せちまいます。 「何が言いたいの?」など... 続きをみる

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  • 指先の痛み

    痛みに触れた指先から 伝わって来た君の躊躇い。 その涙の理由には 俺の覚悟と正面から 対峙できない 愁いの色が潜んでた。 手を携えて 共に苦しみ抜くには きっと今の俺には まだ何かが 足りないんだろうと思う。 感じ取れてしまった 信頼への迷いが 君の心の隅で 小さく弾けてる。 握り合うこの手の間に... 続きをみる

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  • どっちがいいと思う

    「どっちがいいと思う?」 嬉しそうに小首を傾げて 笑顔で訊ねてる時には、 もう俺の意見なんて求めてはいないんだよね。 その気になって あれやこれやを考えて 「どっちも似合うと思うんだけど、」 なんて返事を返せば、 なんだよ、結局のところは、 どっちでもなくて 「他の店もみてみようかな?」 無限の可... 続きをみる

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  • 真夜中の道化師

    正に「青春」の一言に尽きると思う。 俺は地元の公立高校の受験に失敗して、滑り止めとして受けた、隣の東京にある私立の高校に通う事になってしまった。 なので、中学時代に付き合っていたSとは疎遠関係的な自然消滅で音沙汰がなくなってしまった。 まぁ、付き合い始めの頃の彼女は決して可愛い部類の女の子じゃなか... 続きをみる

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  • あの笑顔

    たまには路線を変更して、書けもしない失恋的なもんを想像してみました。 てか、はなっから俺は明るいお話しなんぞは書けてないじゃんね。 最後に大好きだった笑顔を見たかったんだ。 それくらいはしてくれてもいいよね。 だってこれを最初に切り出したのは 他の誰でもない君なのだからさ。 約束した積りはないけれ... 続きをみる

  • ゴミ箱 4

    ねぇあなた。 あなたがくれる物なら 形のない物がいいな。 落としてしまったり、 間違って壊わしてしまったり、 何処かに置き忘れたり、 ついうっかりして失くしたり、 形のある物は そんな風に 私の手元からいつか必ず その姿ではいなくなるから。 いつまでも、 私の中に留めて置ける。 いつでも、どんな時... 続きをみる

  • 生ごみ

    そう言えば、いつの間にかセミの鳴き声が聞こえなくなっている。 晴天の真っ昼間だと言うのに日向を歩いていても、辛い暑さは感じなくなっている。 そよと吹く柔らかな風の中に金木犀の囁き掛ける様な優しい甘い薫りが運ばれてくる。 「今年の夏も、やっぱり花火は観に行けなかったね。」 金木犀の薫りに、優しく甘い... 続きをみる

  • ゴミ箱 2

    俺はその瞬間だけ 耳を塞いでいたんだ。 読唇術なんて 高等な技などの心得など 俺は持ち合わせていやしない。 それなのに、 はっきりとした 決意の籠った君の声が 鮮明に 直接俺の中に 届けられてしまったんだ。 その言葉を聞きたくはなくて、 その言葉を発する君の唇を 見たくはなくて、 目を伏せて、 両... 続きをみる

  • ゴミ箱 1

    止めどなく溢れ出す、 熱く切ない感情を 俺はいったいどんな風に 君に伝えたらいいのだろうか。 この耐え切れない、 心を震わせる朱く熱い気持ち 言葉などにできやしない。 口から出せる どんな言葉を駆使しても、 全てが嘘になってしまう。 これを言い露せる表現なんか 何処にも有りはしないんだ。 だけども... 続きをみる

  • 泥酔

    酔った君が大好きだった。 特に泥酔して どエロ全開の淫らな君が 凄く愛おしかったんだ。 普段の 二人っ切りの時間には 健康的なエロっぽさを 見せてくれてはいるけれど 本当の君は 心の奥底に秘めている 真の欲情は表には出さないで 隠しているよね。 日頃は恥ずかしがって、 と言うよりも 気持ちを 解放... 続きをみる

  • いってらっしゃい。

    「いってらっしゃい。」 軽く唇を合わせ、 肩に手を置いて、 彼女のサラリとした黒髪を 手の甲に感じて。 そう、 いつもの朝の出勤時の様に このドアを閉じて。 たった今、 彼女が閉じたドアを見詰め 俺はもう一度、 何かを確かめる様に、 小声で 「いってらっしゃい。」と 呟いた。 長いブーツや華奢なパ... 続きをみる

  • 甘党

    元町の商店街を手を繋いで歩いていたら、 ふいに、繋いでいる手をぎゅっと握り締めて、彼女が僕を見詰めて言ったんだ。 「シュークリームの様な幸せ。」 突然に何を語り出したのかと思いきや、二人で歩いている、その直ぐ横には、お洒落なカフェのウィンドウが。 店の中のディスプレイに飾られていたのは、色とりどり... 続きをみる

  • スカート捲り

    小学生の頃にスカートめくりと言う遊び?が流行っていた。 学校にスカートを履いて来た女子のスカートを捲り、パンツを見ると言う実に単純で愚劣な遊びだった。 友達同士でさえあだ名で呼んではいけないと言う現代では、そんなスカートを捲るなどと言うハレンチな行為などは言語道断、絶対に許されはしない遊びになって... 続きをみる

  • とどけ

    俺の両肩を床に押し付ける様に、彼女の両腕が押さえ込んでいた。 上で跨がっている彼女の中にいる俺は、かれこれ10分前に一度果ててしまっていたんだ。 西側のビルとビルの間に、未だ衰えを見せない太陽がギラギラとした暑い陽射しを投げ掛け、彼女の長い黒髪のウェーブを輝かせている。 呻きともため息ともつかない... 続きをみる

  • サキュバス

    マンションの入り口までは、色々な物事を考えていた様な気もしていたし、或いは、これから何をするのか、俺はどうして拉致られているのか等は全く何一つ考えずにすたすたと引っ張られて来てしまった様な気もしていた。 入り口の前に到着してみたら、腰を後ろに反らさなければ天辺が見えないほどの高さのある、高層マンシ... 続きをみる

  • 美紗絵との出会い

    はっきり言って、めんどくさいです。 特に意味もなくストーリーもありません。 ふと思い出した過去の自分の記憶を繋ぎ合わせて、ただ長いだけの駄文にした自分史ですので、うかつに読んでしまうと不快に感じるかも知れませんが、責任は取れませんので宜しく。 いつからか俺は、一つ一つの言葉を丁寧に選ばなくなってし... 続きをみる

  • 空き缶

    道端に転がっている空き缶を蹴る様に、 俺は投げやりに「さよなら」と放った。 けたたましく カランカランとアスファルトの上を 飛び跳ねながら、 空き缶は 俺から遠ざかって行く筈だった。 なんの未練もなく、 大した思い出すら残さずに 去り際の一瞬に 幾つかの捨て台詞でも 吐き散らし 背中で足音を数えれ... 続きをみる

  • 昔の趣味

    24色のパステルで そろそろ 草影で鳴き出した 虫の音色を背景に 夏の夜空の 朧気な月を描こうと 思いたった。 やっと熱気が鎮まり 刺々しさが失せた 草間を抜ける涼風を 感じながら 開いた白紙に 感じるがままの色を 走らせていた。 「絶好に邪魔はしないから」 と言って、 付いて来てしまった彼女。 ... 続きをみる

  • ただやりかったんだ

    たった今、俺は彼女から愛されているんだと、怖いくらいに感じてしまっている。 嬉しくて、爪先から頭の天辺にまで沸き立つ様な鳥肌が駆け上がって来るのを感じている。 俺はこの昂りをどの様に記憶に留めて置くべきなのだろうか。 どんな色彩でどんな香りを添えて想い出としてこの胸に刻むべきなのだろうか。 出逢っ... 続きをみる

  • 駄文、酷暑

    あの日も、こんな死にそうなくらいにドチャクソ暑い夏の休日だった。 寂れた漁村の海岸通りをかげろうに揺れる逃げ水を追い掛けながら、4人でふらふらと歩き続けてた。 こんな暑い日には海水浴がしたかったけど、時期的にまだ海開きはしていなくて、しかたなく、 ただなんとなく海辺で遊ぼうよ。 って、意見に一致し... 続きをみる

  • ついったぁ

    ふわりと風を孕んだロングのフレアースカートの中に、じゅくじゅくとした発散し切れない滾る欲情を閉じ込めて、 君は、さもあらんと言わんばかりに颯爽と去って行った。 君を苛んでいた俺の唇の周りにはまだ、ねっとりとした確かな余韻と僅かな悔しさだけが残されていた。 香りが満ちた蒸れたスカートの中、ちょこんと... 続きをみる

  • 綺麗なんだ

    指先の動きがしなやかで 髪の毛、一本一本の毛先にまで その女の美しさの意味が輝いていた。 吐息にあしらわれた言葉が ダイレクトに心をとろけさせ 何一つ抗えやしない。 麻痺と言うよりも 消失した理性は その女の前では 乳飲み子と化してしまう。 かと言って 赦されはしない甘えと 赦されはしない接触の只... 続きをみる

  • 君の言う

    君言う、「会いたい。」 って言葉ってさ、 して欲しい。って意味だよね。 君の言う、「寂しい。」 って言葉ってさ、 自慰だけじゃ 処理仕切れない疼きに 困ってる時だよね。 君の言う、「好き。」ってさ、 俺の事が好きって言ってるんじゃなくて 俺が見極める限界点が 君には丁度良いって意味だよね。 君の言... 続きをみる

  • LINE

    午前2時 LINEの着信音に 思わずスマホを手にする あの人からの着信に 何故か胸が高鳴った あれ? 何で私、 こんなに嬉しいんだろう もしかして ときめいてしまってるの? スライドした画面には たった一行の書き出し表示には 「ごめん、こんな時間に」 の文字までしか表示されない まだ起きているのか... 続きをみる

  • 続、リング

    まんじりともせずに、 色のない、 音もない空虚の中に ぽつぅ~んと独人。 届けられた手紙の内容に 心を葬られたままで 己れの所在を喪っていた。 「まさか」 受け止められるはずのない内容を 否定するでもなく かと言って 認められもしなかった。 遠い昔の記憶が 鮮やかな色彩で 昨日のできごとの様に甦り... 続きをみる

  • 生理

    俺は、どんな間違えを犯したとしても決してイケメンなどと言う部類の種族には属する事などはありえない。 見た目として人並な部分と言えば、175センチ、60キロ前後の体重を高校時代から現在に至るまで保ち続け、不摂生中年男性に有りがちなお腹ぽっこりもない、体形だけはスポーティーに見えがちなスタイルをしてい... 続きをみる

  • 無闇矢鱈

    すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺めながら切り出した、「もう」は、遥か三分前の昔の出来事。 闇... 続きをみる

  • 七夕の夜に

    仰ぎ視る満天の星空。 この地上から確認できる一つ一つの星の全てが名前を授かっているのだろうか? ベガはこの数千億とも思われる星屑の優雅な大河の流れの中にいるはずの、たった一つのアルタイルを探し出す事ができるのだろうか。 今、見えている星々の輝きの中には、何億光年の距離を隔てやっと頭上を彩っている光... 続きをみる

  • 磯は、

    遥か高みの真っ白な雲がどっしりと腰を据えて留まっている。 その下層をブチブチに千切れた軟らかそうな綿雲が形を変えながら忙しなく東に流れて行く。 今日磯は空模様の慌ただしさとは別世界の様に風が穏やかで、海面は凪いでいた。 長い磯竿と投げ竿の二本を岩場に置いたままで、何を考えるでもなく、ぼんやりと空を... 続きをみる

  • Twitter語録

    一緒にいたい ただ側にいて 貴方の役に立ちたいの  お前が  何の役に立つんだよ ついうっかりと出てしまった 売り言葉に買い言葉だった 一瞬にして曇る表情と 溢れ出す涙 打ち消す為の言い訳が 雪だるま方式に膨れ上がり 取り返しの着かない 結果を招いてしまった それが同棲の始まりだった 歩道と車道の... 続きをみる

  • 淫獣

    丁度いい塩梅に酔っ払っている彼女が堪らなく大好きなんだ。 果てしなく淫乱に、剥き出しの性癖をタガが外れたように際限なく吐露をし続けて絡み着いてくる。 普段使いの、ちょっと内気で、ともすると清楚系にさえ分類されるような淑やかさからは、とても想像出来ない淫乱小悪魔と化すんだ。 その変貌ぶりは、ジャング... 続きをみる

  • Desire

    常にくっついて 寄り添っていて欲しのね。 ずっと 見つめ合っていたいし、 なんでもして上げたいし 何だって 許してしまいそうだよ。 いつも あれを触っていたいし、 私のも触られていたい。 いつまでも 貴方を感じていたいし、 貴方に酔っていたいのね。 して欲しい事があれば 何でも言って欲しい。 何で... 続きをみる

  • ねぇってば

    暑く湿っぽい夏風がカーテンを揺らしながら吹き込んでいた。 寝転んでいた顔に降り注ぐ、途切れ途切れの陽射しが眩しくて、片手で目蓋を覆い隠さずにはいられなかった。 「ねぇってばっ!」 退屈な時間をもて余した彼女が、俺の真横で少し不満化な声を掛けて来る。 ごそごそと揺れ動く彼女の気配が、直ぐ隣でしていた... 続きをみる

  • その10分間

    その涙の訳を俺は聞けない。 聞いてはいけないんだ。 もしも、 この空気感を読み取れずに 安易に尋ねてしまったら 俺は、 ここには居られなくなってしまう 気がしたんだ。 10分後の俺は、 君の隣に座り、 肩を抱きながら 慰めていられるのだろうか。 だって先に君が言い出したんだ。 昨日の出来事。 いい... 続きをみる

  • なんでもない昼下がり

    明け放った窓から 5月の乾いた風が吹き込んでいた。 オレンジ色を基調にした 明るく暖か味のある 色彩のカーテンが フワリと風を孕み、 途切れ途切れの陽射しを 寝転んでいる彼女の寝顔に 輝きを届けていた。 閉じた瞼をくすぐるように 前髪がユラユラと揺らされて 気持ち良さそうな寝顔が 眉をひそめるよう... 続きをみる

  • 丑三つ時

    午前2時。 寄り掛かっている背後の ベッドから 規則正しく繰り返す寝息が 夜更けのしぃーんとした 微かな耳鳴りのような閑けさを 呑み込んで 心の奥底へと 直接送り込まれて来る ふつふつとした 正体の知れない安堵感の中で ゆっくりとした時間が流れている ついさっきまで 絡み合い 掴んでいた滑らかな長... 続きをみる

  • おデート(過去ログ)

    ねぇ、・・・・・ 今日は、・・・・・ 手を繋いで歩くって・・・・・ 恐る恐る差し出した左手が彼女の目の前で、戸惑いながら握手をする相手を探していた。 長い長い3秒の間に、彼女の表情が見る見る内に変化して行くドラマが、目の前で繰り広げられていた。 しまった、左手を差し出してしまった。 いや、このシチ... 続きをみる

  • おやおや。

    国道の橋の上、 水銀灯に照らされて、 霧雨が、揺らめきながら 真っ白なレースのカーテンの様に 靡きながら降り注いでる。 歩く速度で角度が変わり 膝下を確実に濡らすから この季節の霧雨には この景色程の優しさが 感じられないんだ。 音もなくビニール傘にたかる 細かい輝きの粒は、 結露の様に露を結び ... 続きをみる

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  • なんの話し?

    たった一ヶ月程度だった。 「会いたい」コールは日を追うことに頻度を増して、とうとう「もう、限界なの」に達してしまっていた。 「少しの時間でも良いから」は、具体的な時間を2時間から1時間へと減らして行く様になり、切羽詰まった女心を叫んでいた。 俺は別に会いたくない分けではなかったが、確かに、会わない... 続きをみる

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  • 脳イキ

    俺は何もしていなかった。 言葉一つ発せずに、 床に胡座をかいて座り、 黙ったままで、 タバコを吸っているだけだった。 俺の目前のソファーには、 煙りの掛かる距離に 左右に大きく脚を開いた女が もぞもぞと寝転んでいる。 それを眺めながら、 一本目のタバコを吸い終わった。 何もしていない。 煙りすら吹... 続きをみる

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  • 独占欲

    俺は痛くなるからイヤなんだけどな。 嫌だって何度か言ってるのに、 どうして分かってくれないのかな。 さっきからずっと先っぽばっかり 舐め続けてるのってさ、 やっぱり 不安だって事なのかな。 俺の言い訳や約束、 どれも言葉ばかりで 確信が持てないから きっと 不安で仕方ないんだろうね。 それは、 な... 続きをみる

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  • 帰り際

    君の体を洗っていると 泡だらけの俺の手をギュッと掴んで 「一人にしないで。」と この世の終わりの様な悲しい顔して 吐き出した心の塊 45度のシャワーで流す 患部の痛みなんかより 遥かに辛そうな絞り出す声で 「好き。」 真っ白な湯気を切り裂いて 耳に届く 手当てをして パジャマを着せて 寝かし着ける... 続きをみる

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  • 安寧

    信じてるなんて思ってる時点で、 疑いの芽は発芽してる。 好きなんだと自覚してる時点で、 恋の心は揺らぎ始めてる。 手の届く距離だろうと、 息づかいが聴こえるほどに くっついていようと、 繋がらない気持ちは 二人の距離を埋めやしない。 何をしてるんだか、 何処にいるんだか、 連絡の一つ 電話もライン... 続きをみる

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  • どうゆう事?

    「お前らみんな揃って、同じ方へ向かって何処へ行くんだよ。 そんなに急いで、広くて何んにもない青空を あっちに向かって行って何があるんだ?」 うっすらと暖かい砂浜に寝転んで、つい声に出して話し掛けてしまっていた。 海から吹き上げる風には、もう肌を刺す様な冷たさはなく、少し湿った温もりさえ感じられる季... 続きをみる

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  • 枕の悲哀

    この枕はいったいどれだけ 彼女の呻き声を 飲み込んだのだろう 時は掻き毟られ またある時は噛み付かれながら 彼女の快楽と共に ずっとこのベッドに君臨していた 長い黒髪を纏う事を失った 少しくたびれた枕は その残り香さえも もうすっかりと手放して 行儀良く俺の隣で 息づく事なく ただ置かれているだけ... 続きをみる

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  • 未刊の小夜 2

    俺は、無茶な恋愛をして来たんだと思ってる。 まだまだ子供だった中学の頃には、 彼女を可愛いとか好きとかの基準ではなく、ただただ性欲の吐け口としか扱っていなかった。 求めれば、場所や時間の状況が許される限り必ず、どんな要求にも応じてくれたし、応じさせてしまっていた。 あれは、俺の彼女だなんて、恋愛を... 続きをみる

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  • 未刊の小夜 1

    多分、俺の中に脈々と眠るサディストとしての片鱗をマゾヒストの彼女は見抜いていたのかも知れない。 確かに俺はまだ低学年の頃から、幼馴染みだった彼女に対して遠慮や手加減をする事がなかったんだ。 とは言っても、喧嘩をして興奮の余りに殴る蹴る等の暴行を加えていた分けではなく、あくまでも女としての彼女の体に... 続きをみる

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  • 電車内での

    帰りの電車の車内。 ドア際の手摺にもたれ掛かっていると、ふと、反対側に同じようにもたれ掛かっている女性と視線がぶつかった。 少し愁いのある、妙齢な感じのおとなしそうな美人さん。 ほんの一瞬だったが、明らかにお互いを見詰め合い、得体の知れない某(なにがし)かの意思を伝え合った様な気がしたんだ。 視線... 続きをみる

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  • 砕岩師

    やれやれと思ったのは、それは厄介とか面倒と言う意味ではなく、彼女のそのあっけらかんとした仕草と笑顔がこれからする事に対しての言動とはそぐわない女だなと、ちょっと呆れたからだ。 「お帰りなさい。」 「いや、違うしっ、帰る家は別にあるんだしっ。」 お互いに軽口を叩きながら、肩に手を添えて軽く唇を重ねた... 続きをみる

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  • 取り留めのない話し

    別に、性奴隷が欲しかった分けではなかったんだ。 人並みに、待ち合わせをして映画を観たり、動物園や水族館とかに行ってデートをしたり、たまにはちょっと気取ったレストランで食事をしたり。 求めれば応じてくれて、求められれば望む事をして上げて。 そうやって、二人の時間を幾重にも重ねて行く内に二人の関係性に... 続きをみる

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  • 無言電話

    こんな夜中に鳴る独特な着メロに俺は憂鬱になった。 そう、それは、 俺は一分間躊躇った。 囁く様な「ごめんね」の後は何も聴こえて来ない無言電話。 ひたすら耳に当てているだけのスマホは彼女の「ただ、繋がっているだけで安心できるの」と言われた存在確認の為の沈黙なんだ。 二人の距離を計っているのは、呼吸音... 続きをみる

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  • Twitter語録

    私が今、このまま死んでしまったら、 絶対に成仏なんかできないよ。 ずっとこの世で 貴方の側から離れずに、 これから貴方が出会う全て女を 呪ってしまうと思うんだ。 貴方が与えてくれる 激しい愛撫で 遠退いて行く意識の中で いつもそんな事を思ってる。 信頼できる素敵な彼がいる 安心して全てを任せられる... 続きをみる

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  • 10年振り

    10年振りだった。 たった4年足らずの付き合いに終止符を打ったのは、彼女の浮気?が原因だったと記憶していた。 アラサーとは言え、元々未婚の女性が既婚者の俺なんかと付き合っている事自体に無理はあったのは確かだった。 そう考えれば、既婚者の俺が彼女に対して嫉妬したり束縛をするのは筋違いなのは自覚はして... 続きをみる

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  • チャエとのエピ

    マンションのドアを開けると、 玄関のタイル張りの床に、きっちりと正座をしてひれ伏す様な格好で、三つ指を着き頭を床に着けている彼女がいた。 「お帰りなさい、ご主人様。」 俺の方を見る事なく、艶のある綺麗な背筋を真っ直ぐに伸ばした状態で床に頭を着けたままで言葉を発していた。 長い黒髪をお団子に丸めた塊... 続きをみる

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  • たわごと

    いつも明るい笑顔で、 楽しそうにしているからって、 常に心から 喜んでくれている分けではないって事を 知って置きたいよね。 疲れている時に、 疲れた顔を自然にできる。 そんな、 素直な関係性が築けるまでは、 その笑顔に安心して 頬杖をついていたらダメなんだ。 何一つ飾らない素の姿で 一緒にいられて... 続きをみる

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  • 帰心

    私に始めてをくれた人。 いいえ、 ロストバージンなんかじゃなくて もっと衝撃的で素敵な体験を 教えてくれた。 この年になるまでに、 何人かの男性と付き合って 数え切れない位の セックスをして来た私は 今までにその頂きにまで 導いてくれた人はいなかった。 そんな人達は、 決して不快ではなかったし、 ... 続きをみる

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  • 偽物の僕は

    自分が淋しい時だけに、 求めてばっかりいたんじゃ、 彼は、あなたの都合のいい 道具でしかありません。 今、そこにいる人を 無意識に当たり前なんだと思って、 感じ取れる温かさを 当たり前なんだと 思ってはいけません。 あなたは今、 その当たり前の幸せに 鈍感になってはいませんか。 幸せを敏感に感じる... 続きをみる

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  • プレイ

    真っ白な夢の中にいる。 意識があるのかな、わたし? えも言われぬ温かさが 全身を包み込んで ふんわりと宙を漂って、 とても気持ちが良いなぁ。 もしも、夢だったら このままずっと 目覚めたくないな。 乱れた髪を僅かに左右に 揺れ動かし、 口角の上がった幸せそうな 笑顔を浮かべながら 女は、 道端で轢... 続きをみる

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  • 表アカウントTwitter

    表アカウントのTwitter語録っす。 人格の振れ幅がハンパないっす。 今、 貴方の腹立たしさやうっぷんの全てを 私のせいにして思い切り蔑んで下さい 罵声を浴びせて下さい 殴ったり蹴ったりして 痛い目に合わせて下さい それが私の使い途なんですから 不安にさせてしまった。 と言うよりも 不安になって... 続きをみる

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  • オナホ

    イケない事はあっても勃たない事はなかった。 一度彼女の口の中に含まれてしまえば、俺は瞬く間に強張り元気に猛る事が出来たんだ。 勃ってしまえば、彼女は自由に股がり思うがままに自身の中に埋め込み、その使い途を楽しんでいた。 朝に晩に、勿論夜のベッドの中でも。 その切っ掛けと状況が整っている時ならば、何... 続きをみる

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  • あゆみ

    その人の名は、 俺は、25年振りに再会した昔の恋人の姿を見て、 一瞬でも「汚い」と思ってしまったんだ。 そんな俺を、ずっと俺自身が許せずにいるんだ。 俺の知らなかった、この30年間の空白の年月にあゆみがどれ程の苦難を乗り越えて、どれだけの辛さを味わって来たのかを考えもせずに、自分の自堕落な安穏とし... 続きをみる

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  • 鈍色のリング

    当時の値段で 二千円もしなかったと記憶している。 あれは確か、 表参道の古びたアパート前の歩道に やる気のなさそうな ヒッピー風のお兄さんが、 黒い敷物の上に 安っぽいアクセサリーや ガラクタを並べて売っていたのを、 あゆみんが笑顔で手招きをしてまでして 俺をその場に座らせて 選ばせたリングだった... 続きをみる

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  • 小夜 3

    まだ陽射しに衰えが見えない午後の森の中、明るい木漏れ日がキラキラと舞って、夕方でもないのにひぐらしが切なげな輪唱を降り注ぎ、その声を引き裂くかの様にやけくそになってみんみん蝉が鳴いていた。 資材置き場の倉庫内は、森の湿度がみっちりと漂い、半端ない暑さが立ち込めていた。 真夏の暑さの中をだらだらと歩... 続きをみる

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  • 小夜 1

    よせばいいのに、頑張ってちょっと長めの、かと言って小説なんてとても言えやしないお話しを書き出してみました。 起承転結などと言うストーリー的な展開もありませんし、誤字脱字のオンパレードで多少の苛つきを感じてしまうのかも知れませんが、忍耐力に自信が御座いましたらどうぞお目を通して見て下さい。 中学一年... 続きをみる

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  • 残念だよ。

    何も起こらなかった。 そこからは、何も始まらなかったし、 何も生まれなかった。 幾つもの夜に数百に及ぶ DMを送り合い文字で語り合った。 最初、俺はただ彼女を励ましたかっただけだったんだ。 お互いに、得体の知れない者同士が、このnoteで他愛のない感想のメッセージを残し、twitterのDMで触れ... 続きをみる

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  • 一昼夜の情事

    黒すぎる藍色が、次第にブルーグレーに侵食されて行く空を二人で眺めていた。 夜明け前と言う名の、時計を見たくない時間帯に、俺の一物は彼女の体内でかろうじて息づいていた。 美し過ぎるパノラマ映像が、朝の始まりではない夜の終わり様と、まだ物足りなさそうな彼女の夜更けの延長が一致していた。 一物を包み込ん... 続きをみる

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  • 潰えた思い。

    こうなるべきだと、ずっと以前から考えていた。 そう、どう見ても俺には似つかわしくない相手だったから。 「愛人」と言うよりも、世間的には寧ろ親娘のように見えていたんだと思う。 なので、街中を歩いている時に手を繋いでいる事が妙に不自然に感じていたんだ。 時には、俺の腕を抱くように両腕で包み込んで体をく... 続きをみる

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  • なげぇ~よ。

    自分以外の男の性欲がどんな感じで、どんだけ強いのか、どれだけ女を求めているのかは分からないんだけど、 事、俺に関しての性欲の強さ?ってのは、強さって意味では決して強くないんだと思うんだ。 俺の場合は多分、今までに付き合って来た女性の性欲が強過ぎたんだと思うんだよね。 てか、何が普通?一般的?と言わ... 続きをみる

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  • 斬文 4

    貴女のため息が いつしか銀色の雲になり、 この澄んだ夜空の あの綺麗な月を滲ませる。 うつ向いて前髪に隠された瞳が、 膝の上で絡めた二人の指先を見てる。 その横顔に月明かりが 翳り出すのが辛かった。 さっきまで、 あんなに綺麗だった下弦の月を 隠せるほどの重いため息。 鈍色のため息。 ベた凪ぎの海... 続きをみる

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  • 斬文(危) 3

    ベッドで膝を交えて見詰め合っていた。 彼女の視線には、 何の迷いも躊躇いも感じられなかった。 純粋に、真っ直ぐに俺の眼を見詰めて、 迷いのない願いを訴えていた。 「こんな歳になってから、 こんな女にされちゃうなんて、 思ってもみなかったよ。」 見るからに痛々しく赤紫色に腫れ上がった土手が、俺自身の... 続きをみる

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  • 斬文 2

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路をほんの少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めで... 続きをみる

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  • 斬文 1

    知らなかった。 分かっていなかった。 そして、少し驚いていた。 私の知らない、 私が、 貴方の中にいた。 どんな風に私は変わるんだろう。 そうじゃない。 どんな自分が、 現れるて来るんだろうか。 どんな自分に、 なってしまうのだろうか。 貴方の色に染まりたい私。 この距離にいる貴方が、 愛おしくて... 続きをみる

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  • そんな理由で、

    掛ける言葉を失った、 風を孕んだ髪が舞い上がり チラ見した横顔。 強がる事も出来きなくなって 表情を失った彼女が 大丈夫な分けないのを 俺は良く知ってる。 だからと言って、 選び切れずに呑み込んだ 幾つかの言葉の候補を 手探りで探しても 喉の奥 胃が痛み出す程の 苦しさにさいなまれ たった一言 「... 続きをみる

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  • 断った。

    「ありがとう。でも、ごめん。」 応え方としては、最低最悪でなんの捻りもなければ、気遣いもない。 全くもって、自分の気持ちを素直に晒け出してしまっている無味無臭の無感動な応え方だった。 これでは、相手に対して興味がないのを表現してしまっただけではなく、求められている返事としての感情すら動かされていな... 続きをみる

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  • 慣れないな、

    こんな年になっても、 「別れ」に 慣れる事が出来てないんだ。 情けない。 てか、出会いから、 「好き」に至るまでのプロセスも 不器用過ぎて、 俺は、 この年になるまで、 いったいどんな恋愛を積み重ねて 何を学んで来たのやら、 自分の「いい加減」さに 嫌気が差している。 乗り越え方も学ばずに、 ただ... 続きをみる

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  • かさぶた

    かさぶたになり掛けの 半乾きの傷口。 濃紫色の荒廃したハート型 双曲線の先端が ボロボロと剥がれ落ちても 痛みすら感じやしなかった。 目の前を日常が平然と 過ぎ去って、 何時もの暮らしに 呆然と乗って、 巻き起こした事件から 遠ざかっていたんだ。 何かが足らない心を 踏み潰しながら暮らしている。 ... 続きをみる

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  • 痛ってぇ~わ

    蒼く冷たい涙を貴方に送ります。 これは、哀しみを表す標ではありません。 これは、淋しさで流れる涙ではありません。 これは、私の中に常にあった覚悟が 訪れてしまった涙なんです。 悲しみではありません。 ただただ、悔しいのです。 こうなる事を知っていながら、 常にあった別れの不安から 目を逸らして目の... 続きをみる

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  • 魑魅魍魎の化身

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路を少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めでみっと... 続きをみる

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  • 引き払えぬ部屋

    四年以上も過ごしたこの部屋を、 とうとう片付けなければならなくなってしまった。 想い出だけしか残されていないこの部屋は、余りにも俺逹が息づいていて身動きが取れない。 何もかも全てが俺と、彼女との暮らしを物語って、何一つ動かせやしない。 タンスの二番目の引き出しには、未だに彼女のカラフルな下着が、綺... 続きをみる

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  • 友人B

    少しだけ泣かせて貰ってもいいかな? そんな言葉を 言い終らぬ内に溢れ出す涙。 見ないふりして 掛ける言葉をおろおろと探す俺。 もたれ掛かって来て 胸に顔を埋めてしまった。 ん?えっ! あれれ。 これってさ、 少しだけって案件じゃないよね? ぴえん程度の話しじゃないよね? ガッツリと本腰が入ってない... 続きをみる

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  • 私は淫乱

    なんでなんだろう。 我慢できないくらい、 好きが溢れ出して来て、 じっとして いられなくなる時があるの。 そんな時には決まって、 下の方が暖かくなって、 ぬるぬるが 流れ出して来ちゃってるんだよね。 きっと、 私って淫乱なんだよね。 貴方の隣に くっついて座ってるだけなのに 何処かを触られてる分け... 続きをみる

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  • 仕返し

    あっ、来るな そのタイミングは 近付いてくる視線で分かるんだ 目に着けば なんの躊躇いもなく 当たり前の様に まるで乳飲み子が おっぱいを求めるかの如く ごく自然に咥えて吸い付いて来る 準備の調っていない俺は 無抵抗で無防備な ふにゃふにゃが 突然見舞われる暴力に たじろぎながらも されるがままに... 続きをみる

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  • 消去

    一つ一つ、 思い出を、 痕跡を、 写真、 LINE、メール、DM、 サムネ、番号、 笑顔、泣き顔、 記憶までも、、、

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  • ありがとう

    「ありがとう」 その言葉は、 余りにも気軽で 薄っぺらだけど、 それを 何度も吐き捨て合うしか お互いの気持ちを 言い表すべき素直な言葉が 見つからなかった。 溢れ出るあらゆる気持ちは、 全部その言葉でしか 表現できなかったんだ。 さよならすらも 「ありがとう」としか 言えなかったんだ。 簡単で薄... 続きをみる

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  • 指切り

    跡形もなく 燃え尽きてしまったんだと、 誰かが私を諭してる。 そんな筈はないと、 心の何処かで 救いを求める様に願ってた。 指切りの小指が絡まった時に 息が止まる様な口づけを 見舞われた私には あの約束がまだ生きていると 今でも信じて止まない。 あの時に目を開いて 瞳を見つめていたら、 その真実が... 続きをみる

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