敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

プレイ



真っ白な夢の中にいる。

意識があるのかな、わたし?

えも言われぬ温かさが

全身を包み込んで

ふんわりと宙を漂って、

とても気持ちが良いなぁ。

もしも、夢だったら

このままずっと

目覚めたくないな。




乱れた髪を僅かに左右に

揺れ動かし、

口角の上がった幸せそうな

笑顔を浮かべながら

女は、

道端で轢き殺された

動物の死骸の様に

惨たらしい肢体を晒して

床に転がっていた。


解き放たれた手足には、

拘束されていたロープの締め跡が

くっきりと残り、

赤紫色に変色した乳首からは、

未だに僅かな出血が続いている。

そんな、汚ならしくも

惨たらしい肢体に俺は

胸が張り裂けんばかりの

愛おしさに襲われて、

きつく、強く、抱き締めずには

いられなかった。


プレイ。

などと言う、

遊び感覚の行為ではなかった。

今夜の彼女は、

泣き叫ぶ声をも枯らし、

悲鳴さえも掠れた呼吸音にしか

ならなくなる程に痛みを

味わい尽くしていた。

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