敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

愛人のブログ記事

愛人(ムラゴンブログ全体)
  • 金がモノを言う

    ウォールナットの一枚板でできたカウンターテーブルの向こう側に、ちょい足し料理を追加できるように、ちょっと小ぶりのキッチンが設えて(しつらえて)ある。 広さ的には、一人暮らし用の広めのアパートに備え付けてあるキッチンと同程度の、普段使いでも充分なスペースのキッチン。 鼻歌混じりに何やら料理をこさえて... 続きをみる

  • 愛人(過去ログ)

    彼女の願いを直視する勇気もなければ、 覚悟もない。 できる事なら想像すらしたくない弱虫は、 無邪気にはしゃぐ笑顔に、 ふとその場から逃げたくもなる。 寄り添い交わる心には、 嘘は纏わないが、 溢れる気持ちの全てを現す事に 躊躇いのブレーキを掛けている。 それ以上に喜ばせ、 期待値を揚げてしまっては... 続きをみる

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  • なんの話し?

    たった一ヶ月程度だった。 「会いたい」コールは日を追うことに頻度を増して、とうとう「もう、限界なの」に達してしまっていた。 「少しの時間でも良いから」は、具体的な時間を2時間から1時間へと減らして行く様になり、切羽詰まった女心を叫んでいた。 俺は別に会いたくない分けではなかったが、確かに、会わない... 続きをみる

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  • 脳イキ

    俺は何もしていなかった。 言葉一つ発せずに、 床に胡座をかいて座り、 黙ったままで、 タバコを吸っているだけだった。 俺の目前のソファーには、 煙りの掛かる距離に 左右に大きく脚を開いた女が もぞもぞと寝転んでいる。 それを眺めながら、 一本目のタバコを吸い終わった。 何もしていない。 煙りすら吹... 続きをみる

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  • 帰り際

    君の体を洗っていると 泡だらけの俺の手をギュッと掴んで 「一人にしないで。」と この世の終わりの様な悲しい顔して 吐き出した心の塊 45度のシャワーで流す 患部の痛みなんかより 遥かに辛そうな絞り出す声で 「好き。」 真っ白な湯気を切り裂いて 耳に届く 手当てをして パジャマを着せて 寝かし着ける... 続きをみる

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  • 電車内での

    帰りの電車の車内。 ドア際の手摺にもたれ掛かっていると、ふと、反対側に同じようにもたれ掛かっている女性と視線がぶつかった。 少し愁いのある、妙齢な感じのおとなしそうな美人さん。 ほんの一瞬だったが、明らかにお互いを見詰め合い、得体の知れない某(なにがし)かの意思を伝え合った様な気がしたんだ。 視線... 続きをみる

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  • 砕岩師

    やれやれと思ったのは、それは厄介とか面倒と言う意味ではなく、彼女のそのあっけらかんとした仕草と笑顔がこれからする事に対しての言動とはそぐわない女だなと、ちょっと呆れたからだ。 「お帰りなさい。」 「いや、違うしっ、帰る家は別にあるんだしっ。」 お互いに軽口を叩きながら、肩に手を添えて軽く唇を重ねた... 続きをみる

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  • 取り留めのない話し

    別に、性奴隷が欲しかった分けではなかったんだ。 人並みに、待ち合わせをして映画を観たり、動物園や水族館とかに行ってデートをしたり、たまにはちょっと気取ったレストランで食事をしたり。 求めれば応じてくれて、求められれば望む事をして上げて。 そうやって、二人の時間を幾重にも重ねて行く内に二人の関係性に... 続きをみる

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  • Twitter語録

    私が今、このまま死んでしまったら、 絶対に成仏なんかできないよ。 ずっとこの世で 貴方の側から離れずに、 これから貴方が出会う全て女を 呪ってしまうと思うんだ。 貴方が与えてくれる 激しい愛撫で 遠退いて行く意識の中で いつもそんな事を思ってる。 信頼できる素敵な彼がいる 安心して全てを任せられる... 続きをみる

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  • 10年振り

    10年振りだった。 たった4年足らずの付き合いに終止符を打ったのは、彼女の浮気?が原因だったと記憶していた。 アラサーとは言え、元々未婚の女性が既婚者の俺なんかと付き合っている事自体に無理はあったのは確かだった。 そう考えれば、既婚者の俺が彼女に対して嫉妬したり束縛をするのは筋違いなのは自覚はして... 続きをみる

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  • プレイ

    真っ白な夢の中にいる。 意識があるのかな、わたし? えも言われぬ温かさが 全身を包み込んで ふんわりと宙を漂って、 とても気持ちが良いなぁ。 もしも、夢だったら このままずっと 目覚めたくないな。 乱れた髪を僅かに左右に 揺れ動かし、 口角の上がった幸せそうな 笑顔を浮かべながら 女は、 道端で轢... 続きをみる

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  • 裏アカウントTwitter

    裏アカウントに彼女のアカウントのリプ等々、無軌道なTwitter語録です。 暇潰しにご賞味あれ。 痛いはずなのに逃げないのは何故 辛いはずなのに庇わないのは何故 鞭を振り下ろす 足で蹴り上げる 熱蝋を垂らす ハバネロを掛ける タバコを押し当てる なのに脚は開いたままで 閉じようとしない 暴れるくせ... 続きをみる

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  • 残念だよ。

    何も起こらなかった。 そこからは、何も始まらなかったし、 何も生まれなかった。 幾つもの夜に数百に及ぶ DMを送り合い文字で語り合った。 最初、俺はただ彼女を励ましたかっただけだったんだ。 お互いに、得体の知れない者同士が、このnoteで他愛のない感想のメッセージを残し、twitterのDMで触れ... 続きをみる

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  • 潰えた思い。

    こうなるべきだと、ずっと以前から考えていた。 そう、どう見ても俺には似つかわしくない相手だったから。 「愛人」と言うよりも、世間的には寧ろ親娘のように見えていたんだと思う。 なので、街中を歩いている時に手を繋いでいる事が妙に不自然に感じていたんだ。 時には、俺の腕を抱くように両腕で包み込んで体をく... 続きをみる

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  • なげぇ~よ。

    自分以外の男の性欲がどんな感じで、どんだけ強いのか、どれだけ女を求めているのかは分からないんだけど、 事、俺に関しての性欲の強さ?ってのは、強さって意味では決して強くないんだと思うんだ。 俺の場合は多分、今までに付き合って来た女性の性欲が強過ぎたんだと思うんだよね。 てか、何が普通?一般的?と言わ... 続きをみる

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  • 斬文 4

    貴女のため息が いつしか銀色の雲になり、 この澄んだ夜空の あの綺麗な月を滲ませる。 うつ向いて前髪に隠された瞳が、 膝の上で絡めた二人の指先を見てる。 その横顔に月明かりが 翳り出すのが辛かった。 さっきまで、 あんなに綺麗だった下弦の月を 隠せるほどの重いため息。 鈍色のため息。 ベた凪ぎの海... 続きをみる

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  • 斬文(危) 3

    ベッドで膝を交えて見詰め合っていた。 彼女の視線には、 何の迷いも躊躇いも感じられなかった。 純粋に、真っ直ぐに俺の眼を見詰めて、 迷いのない願いを訴えていた。 「こんな歳になってから、 こんな女にされちゃうなんて、 思ってもみなかったよ。」 見るからに痛々しく赤紫色に腫れ上がった土手が、俺自身の... 続きをみる

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  • 斬文 2

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路をほんの少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めで... 続きをみる

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  • 斬文 1

    知らなかった。 分かっていなかった。 そして、少し驚いていた。 私の知らない、 私が、 貴方の中にいた。 どんな風に私は変わるんだろう。 そうじゃない。 どんな自分が、 現れるて来るんだろうか。 どんな自分に、 なってしまうのだろうか。 貴方の色に染まりたい私。 この距離にいる貴方が、 愛おしくて... 続きをみる

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  • そんな理由で、

    掛ける言葉を失った、 風を孕んだ髪が舞い上がり チラ見した横顔。 強がる事も出来きなくなって 表情を失った彼女が 大丈夫な分けないのを 俺は良く知ってる。 だからと言って、 選び切れずに呑み込んだ 幾つかの言葉の候補を 手探りで探しても 喉の奥 胃が痛み出す程の 苦しさにさいなまれ たった一言 「... 続きをみる

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  • 痛ってぇ~わ

    蒼く冷たい涙を貴方に送ります。 これは、哀しみを表す標ではありません。 これは、淋しさで流れる涙ではありません。 これは、私の中に常にあった覚悟が 訪れてしまった涙なんです。 悲しみではありません。 ただただ、悔しいのです。 こうなる事を知っていながら、 常にあった別れの不安から 目を逸らして目の... 続きをみる

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  • 魑魅魍魎の化身

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路を少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めでみっと... 続きをみる

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  • 負けてるよ。

    あなたが好き。 私のこの気持ちは誰にも負けないよ。 その気持ちを比較する相手を誰も知らないからこそ、彼女はその言葉を真っ直ぐに俺に投げつけられたんだと思った。 一時の一途な感情から言えた言葉なのだろうとその時の俺は深く考えずに受け止めていたんだ。 その気持ちを言い表すのに愛していると言う言葉を選ら... 続きをみる

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  • 紫陽花の花

    いくらどんなに考えてもこたえなんてものは誰も教えてくれなかったし、何処にもありはしなかった。 それでも、そのこたえを知りたくて、理解をしたくて、納得したくて、もがきながら探し回っていたんだ。 今年もまた紫陽花の花が咲き出してしまった。 兎に角、終わらせるべきものは終わらせる事が出来たんだと思う。 ... 続きをみる

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  • うじうじ

    誤った解釈を解いて上げなければ、されたままになってしまう、その文字が示すの通りの誤解。 別に、嫌いになった分けじゃないんだ。 いいや、寧ろ、そのままでいればもっと果てしなく好きになってしまって、辛くて身動きが取れなくなるまでに惚れてしまいそうな予感すらするくらいに好きだったんだ。 だけど、それが決... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 5

    最初の頃は彼女も、俺に家族がいると言う事に後ろめたさを感じていたのだろう。 会社帰りに、週に1~2回程度、3~4時間の時間を割いて、当時の彼女のアパートにまで足を運び食事に誘い出していた。 そうでもしなければ当時の彼女の生活の中には、部屋から外出する事と言ったら自分の食事の材料を買い出しに出るだけ... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 4

    星空を眺めているのが好きな娘だった。 特に今夜のような特別な天体ショーの場合には、一際テンションを高くして準備を整えてたりしていた。 自宅マンションのある街はきらびやかでバカ高い高層ビルが立ち並んで、昼夜を問わずに灯りが絶えない様な都会なので、テラスに出たとしても夜空にはぼんやりと悲しそうな月が見... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 3

    本気なのかと尋ねられれば、 決して本気ではなかった。 それじゃ、浮わついた気持ちで付き合っていたのかと聞かれたら、 全部が全部、浮わついてたとも思えない。 まぁ、確かにデートなんてもんは遊びなんだから、楽しく過ごすに越した事はないわけで。 セックスにしたって、そこに求める快楽ってのは、それがある種... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 2

    不倫に良くありがちなのが、どちらかの夫婦仲が冷え切ってしまってて、その穴埋め的なパズルのピースに当てはまってしまう場合がありますけど、 我が家は前回に書きました通りに仲良しですので、お相手の状況が気になってしまうんですよね。 そこで、不倫相手を選別するに当たっての選考基準てのを考えちゃった分けです... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 1

    変な意味で俺は、浮気相手を選んで来てしまっていたんだと思う。 てか、浮気って、そもそもしちゃいけないんだよね。 それは十分に分かってるし、家内にも悪いとは思ってるんだ。 況してや、俺達の夫婦仲は大変に良好な関係で二十数年以上も続いて来ているし、今だに、時々ではあるが肉体関係?もある。 ん?夫婦間で... 続きをみる

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  • 5メートルの5分間

    悲しいげな表情ながらも笑って立っていた。 その瞳には例え様のない愁いを讃えて、今にも溢れそうな涙が光っていた。 一生懸命に作っている笑顔は、それを保っているのが精一杯で、何かを語ろうとする唇は動かせなかったのだろう。 少しでも何かを話そうとすると口角が歪み戸惑う様に震え出してしまってた。 思えば俺... 続きをみる

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  • 何のために

    青葉の季節。 また随分と優しげな緑色を鮮やかに輝かせて、新芽が芽吹いたものだろうか。 この五月の気紛れな陽射しに照らされて、柔らかな新緑を薫らせている。 桜も椿も紫陽花も。 一際に新緑を称えて、新しい息吹きを感じさせてくれている。 きっと、何かを始めるにはとても良い季節なんだろうな。 はたまた、大... 続きをみる

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  • 一握の砂

    しっとりと 涙をすへる砂の玉 涙は重きものにしあるかな 命亡き砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ         石川啄木 一握の砂 より 砂とは、貝殻とか、石や岩の様ないわゆる岩石が風雨や波や自然現象に寄って細かく砕かれた物であって、そこに心とか意思や気持ちなどは全く存在しない... 続きをみる

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  • 風に揺れる

    君の肩が小さく震えている。 その肩を包み込んだ 重たげな黒髪が、 緩やかな曲線を揺らしながら 小刻みに煌めいて、 より一層、 儚げに見える横顔。 隠さずに、 拭いもしない雫の流れが 俺の罪の重さなのだろう。 それとも、 自分に向けた悔しさ 言葉にしない言い訳を 捨てているのかな こんな時には、 い... 続きをみる

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  • そろそろかな

    出逢う人は選ぶ事は出来ないけど、出逢った人とどう係わるのかは自分の行動責任の範疇なんだよね。 つまり、私が貴方と出逢った事は、偶然や運命とか必然とかなんだか分からないんだけど、 それから先を繋ぎ止めていたのは私なんだし、貴方から何かを得ようと継続を願ったのも私の判断だったよね。 だから、目を背けな... 続きをみる

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  • ご指導ご鞭撻

    時々、浮気や不倫を書いてる事が許せない方からのダイレクトメッセージを頂きます。 どうやら、私の書いている不倫の内容が不快に感じられる様で、どうしても許せないとのご指摘をされておりまして。 幸せそうな家庭を持ちながら、その裏では年齢の離れた若い愛人がいて、普通ではない肉体関係を持っている。 そんなふ... 続きをみる

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  • コロナ事変 5

    「待っている。」は、 時間を引き算しながら、時の経過と共にやがては訪れて来る、その時間に近付いて行く気持ちの待ち遠しさがあるけど、 別れてしまえば、時間は足し算になってしまう。 別れた瞬間から、どんどんと自分に時間が積み重ねられ足されて行く。 戻らない、戻れない時間が足し算されて行ってしまう。 背... 続きをみる

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  • コロナ事変 4

    そんな生活環境の変化をひろみに話をしているのだが、俺の行動パターンが変化をしたと言う事は理解してくれているらしい。 しかし、これまでのひろみの人生に於いて、労働により賃金を貰うと言う、いわゆるバイトや会社員などの賃金労働経験が全くないお嬢様には、この人生の不公平感はいくら説明をしても細かい気持ちの... 続きをみる

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  • コロナ事変 2

    だがしかし、この恩情溢れる人事異動は、俺に取って大問題がはらんでいた。 俺には本社近くの、その通勤途中に、俺の通勤途中だからと言う理由で、わざわざカノ地に引っ越しをしてくれた彼女が居るのです。 仕事の帰りにちょいと寄れる。 地方出張にもサッサッと同伴旅行が出来る。 本社の目と鼻の先の駅近くにわざわ... 続きをみる

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  • 緊急事態の中で

    この季節、 夕方の5時位の時間帯はまだ外は 明るく太陽も夕日とは言い難い高さで、 間近のビルの隙間に挟まっている。 真っ白なレースのカーテンが 大きな一枚ガラスのテラス窓で輝いて、 リビングの中に陽射しを反射させて 夕方の雰囲気などは全く感じさせない。 それでも、 壁に掛かっている きらびやかな仕... 続きをみる

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  • 桜の花びら

    絶え間なく降り注ぐ桜の花びらの中で、 白く明るい花曇りの空と、光る海を見下ろしながら、のんびりと三浦半島の岡の上で過ごして来たよ。 平日だったから、人出もまばらでゆっくりと二人切りで過ごす事ができたんだ。 ほぼほぼ素っぴんで、何故か飾り気のない白いブラウスに薄手のジャケット。 短めのタイトなスカー... 続きをみる

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  • 勧善懲悪

    何かが始まっている分けでもない 貴女の為に、 そうしようと 思った分けではないのだけれど。 自分に対しての言い訳としての 大義名分がなければ、 自分自身を勧善懲悪の悪役に なってしまいそうなので、 己れの正統性を保つ為に 誰かの為にしているんだと言う、 正統性が欲しかったのかも知れない。 勿論、 ... 続きをみる

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  • 独りよがり

    闇の深い夜に、 救いたいと願う言葉を 幾重にも重ねて綴り、 貴女に送り続けていた。 ただ思うがままに、 元気づける無責任な言葉を なんの覚悟も持たずに 笑顔になるのを期待してた。 追い詰めていたのかな? 重荷になっていたのかな? 俺は、 理解なんてしてなかったよね? 押し付けられた優しさ程 逃げ場... 続きをみる

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  • 水墨画

    聞こえて来る筈の音が 部屋の中まで聞こえて来ない 不自然な昼下がりだった。 静寂を装った雪の音色に包まれている。 ホテルの目の前を走る車は、 皆、ゆっくりと慎重に流れていた。 まるで真綿を敷き詰めた様な 暖かそうな景色には、 誰の足跡も残せない真っ白な拒絶と 全てを包み込んで自由を許さない 厳しさ... 続きをみる

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  • 屁理屈

    100%の信頼感から来る近接した男女間の精神的な距離は、礼儀や遠慮などを一切省かれた、もう一人の自分とも思える親近感を持って相対しているものだったりする。 勿論、そこに感謝や喜怒哀楽の心情的な交流は存在しても、あえてそれまで省いていた感情を言葉にして、表情に現してまでの表現をする手段を選ぶのは、そ... 続きをみる

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  • 野獣の如く

    当たり前ではいけない日常を手に入れてしまった罪悪感から逃れ様として俺は、彼女の体を必要以上に苛み求めてしまっていた。 いつも以上の激しさに彼女の身体が軋んでいる手応えが伝わって来ている。 こんな暴挙を彼女に与えてはいけないと、 自制する声が心に響いているのに、攻め立てる腕はその動きを止めなかった。... 続きをみる

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  • 性癖の恐さ

    これは、俺がある人に宛てたダイレクトメッセージとして書き始めた物だったんだけど、途中から独り言の様なものに変化してしまったので、ここをゴミ箱として使わせて頂きますので悪しからず。 って、悪しからずらないよな、こんな行為は。 俺って、バカだよね。 こんなに可愛い女の子が、住所まで教えてくれて会いに来... 続きをみる

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  • 現彼女と次彼女

    我が儘を言ってくれる。 我が儘を言って来る。 ってのは、俺に対して遠慮が無く、気兼ねせずに自由に自分の要求を伝えられているって事で、ある意味では心を許しているって事であると言う反面で、それだけ不満を抱えてしまっているって事の現れでもあるんだろうと思う。 一方、言いたい事が、多分、沢山あるのだろうと... 続きをみる

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  • 笑顔の天秤

    覚えて居たくないのに 思い出になってしまうだろう瞬間が 繰り返され記憶に刻まれて行く。 君が笑っている。 はしゃいで、嬉しそう。 去年の今日も同じ様に チョコレートを片手に あの改札口からにこやかに 駆け寄って来て 嬉しそうに笑ってくれた。 バレンタインもクリスマスも、 誕生日も出逢いの記念日も、... 続きをみる

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  • 過ち-清算

    お願いだから、 泣いてくれ。 頼むから、 その無表情は止めてくれないか。 そんな感情のない無表情で、 こんな話しを聞かないでくれ。 俺が今、投げつけている言葉は、 そんな顔で受け止める 話しじゃない筈だ。 お願いだから泣いてくれ、 怒りを露に叫んでくれ、 そして、 構わず話しを遮ってくれ。 こんな... 続きをみる

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  • 過ち-炎

    燃え拡がる私の恋心 消えない炎が赤く隅々にまで どんどん燃え盛って行く。 隙間なくひしめき合い 絡み合う炎は渦を巻き 真っ黒な黒点を 私の心に生んでいる。 この熱いあなたへの思いは もう閉じ込めるなんてできないよ。 この胸を突き破って 噴き出してしまいそうなの。 その時、 あなたには真正面にいて欲... 続きをみる

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  • 過ち-3

    私には居場所がなくて 生きていたくなかったけれど かと言って死を選ぶ気には なれなかった。 だけど、死ぬ事には 躊躇う未練も持っていなかった。 いつまで経っても 軽やかな心が手に入るわけでも 生き辛さがマシになるわけでも なかったけど、 しつこく側に居るあなたは 誰にも言えなかった苦しさを 静かに... 続きをみる

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  • 過ち-2

    限界になっているのに 助けてと伝えられる人が 私の傍に誰もいなくて、 それを話せる人が 何処にもいなかった。 生きているのが辛いのに、 それを誰かに理解して貰おうと していなかったし、 誰に話せば良いのかも分からず、 何をどうすれば良いのか 考えようとはしなかった。 今居る場所が、 自分の居場所だ... 続きをみる

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  • 過ち-1

    今まで、何が見えていたのだろうか? すっかりと結露してしまった窓ガラスを手の平で一掃して、外の風景を改めて眺めて見たものの、そこから見える景色は、重苦しい曇り空と寂れた冬木立しか見えやしなかった。 いったいいつ頃から、俺の生き方はこんな景色になっちまったんだろうか。 確か、新緑と草花の間を薫風が漂... 続きをみる

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  • 綿飴な貴方

    貴方にしか湧かないこの感情は、 貴方の名前を口にする度に 心にふわふわのわたあめが 膨らんで行くのね。 正直、ちょっと苦しいし 煩わしいの。 端っこに押し退け様とすると、 ぺたぺたと溶けてくっ付くし やるせない甘い匂いが 心の中いっぱいに広がって 息苦しくて切なくなるの。 ねぇ、一体なんなの貴方は... 続きをみる

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  • あっさりとした愛

    「愛してる」 と言う、陳腐な言葉がある。 勿論、愛なんか目に見える様な実態などない。 だけど、自分の気持ち、心には、 確実に実在感のある感情。 一方、愛しています。 の、言葉を手向けられても、 自分の心には、 その度合いや実感は、なかなか 瞬時には、伝わっては来辛いものだ。 例えば、 熱し易く、冷... 続きをみる

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  • 過去は語らず

    過去の話しはザックリとしか 話さなかった。 家内にも彼女にも、 過去の彼女にもそれ以前の過去は、 話して来なかった。 例外は一人だけいたけど、 彼女は特別で別格だから、 自分の記憶の全てを語った。 だって、女って、 今を大切にするよね。 これからの二人を観てるよね。 それまでに、自分の彼がどんな恋... 続きをみる

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  • 雪雲と月

    空の端っこに、 青空を汚す様な黒く重たい雲が 俺の気持ちを汚してる。 ポッカリと取り残された 中途半端に欠けてる月が 俺を見下ろしていやがる。 だからと言って、 このまま家路に 着ける分けではなかった。 何時も、このタイミングなんだ。 仕事を定時に上がり、 ロッカーで着替え終えて 会社を出て、 駐... 続きをみる

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  • 海原の小舟

    全身が、 性感帯になってしまう 女の性(さが)は、 果のない大海原で荒波に揉まれる 小舟に似ている。 俺の、鋭い鞭の一振りに 全身を委ね、 襲い来る荒波にも似た激痛に 跳ね上がり、うねりながら 何度も震えながら揺れる。 かん高い悲鳴を上げ、 船体を軋ませながらも 沈まずに耐え抜き、 更なる鞭を待ち... 続きをみる

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  • 雪雲

    愛人宅のマンションのベッドで 帰り支度を始め様としていたら、 西の空から巨大な雪雲の塊が じわじわと迫って来るのが ハッキリと見えた。 ダークグレーの不吉な奴らは、 やがてこの街、俺の頭上に やって来るだろう。 不意に、 逃げ場のない不安感に襲われた。 思わず、 彼女の手を握り締めてしまった。 つ... 続きをみる

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  • 花筏

    前もって言って置きますが、 文体がめちゃくちゃで ストーリーも、 傷だらけのレコードの様に ぶっつんぶっつんと飛びます。 安定しない男心の不安定感を 垣間見たくはない方は、 イラっとしますので ご遠慮下さい。 序章 女からの相談事に対しては、 解決方法や回避方法を 説明してはいけない。 女が困って... 続きをみる

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  • 女優の愛人

    元々、それ程明るい人柄ではなかった筈の彼女。 俺と出逢うまでは、例えば小中高の卒業アルバムを見てもオカッパ頭の俯き加減で笑っている写真が殆んど写っていない、可なり暗めな女の子。 分厚い卒アルなのに、数々のイベントや思い出が沢山残されている卒アルなのに、そこに登場する彼女は決して中央に居る事がなく、... 続きをみる

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  • IWハーパー

    IWハーパーのボトルが 殆ど減らない夜に 浅く座ったソファーで俯いて 深いため息が一つこぼれ落ちた 短いプリーツスカートから スラリと伸びた綺麗な素足が ため息を軽やかに踏み潰して 鼻唄と共に離れて行く。 ロックの酒がこんなに苦いなんて いったい何年振りだろうか アートテイタムの連打が 痛いほど心... 続きをみる

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  • 孕みたい。

    全裸ながら凛とした佇まいで 目の前に立つ彼女は、 その決意を露に示す眼差しを 真っ直ぐに俺に向けて言った。 「貴方の赤ちゃんが欲しい」 と、 両手をお腹に当て子宮からの 叫びに従う様な聲が 俺の心に突き刺さった。 禁断の決意が女の性と業で 結実して剥き出しになる。 俺は戸惑いや驚きよりも、 抱いて... 続きをみる

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