敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

脳イキ




俺は何もしていなかった。

言葉一つ発せずに、

床に胡座をかいて座り、

黙ったままで、

タバコを吸っているだけだった。


俺の目前のソファーには、

煙りの掛かる距離に

左右に大きく脚を開いた女が

もぞもぞと寝転んでいる。


それを眺めながら、

一本目のタバコを吸い終わった。


何もしていない。

煙りすら吹き掛けてもいない。


黙って一本目のタバコを

吹かしながら

目の前にある女の秘部を

眺めているだけの時間が

過ぎ去った。


指一本触れる事なく

見ているだけだった。


ただそれだけなのに、

二本目に火を着け

一息吸い込む頃には


女は腰を上下に小刻みに動かし、

呼吸を荒げながら

切なげな声を上げ出した。


トロリと流れ出す透明な粘液が

糸を引いて、

小さな雫と化して

ゆらゆらと揺れながら垂れ下がり、

ソファーを濡らす。


合わせ目の頂点にある結びの木の芽が、

何かに吊り上げられているかの様に

ピクピクと弾き吊られ


やがて、

切な気な声が裏返り

浮き上がった腰が

小刻みに空を突き上げる頃に

俺は黙って

二本目のタバコを揉み消した。






脳イキが出来るなんて、

どんな妄想をすれば出来るんでしょうね。






「火を着ける男はいても、

炎を消せる男はいなかった。

私に性欲なんか向けてくれなくていい、

男として着火するだけの発火点と

焚き着くまで煽り続けてくれる愛撫、

そして燃え盛った炎を

最後まで燃やし尽くして

きっちりと鎮火まで成し遂げてくれる男。」




め組の辰五郎参上。

って、放火して全焼させちゃうんじゃ違うかな。

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