敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

一昼夜の情事




黒すぎる藍色が、次第にブルーグレーに侵食されて行く空を二人で眺めていた。


夜明け前と言う名の、時計を見たくない時間帯に、俺の一物は彼女の体内でかろうじて息づいていた。


美し過ぎるパノラマ映像が、朝の始まりではない夜の終わり様と、まだ物足りなさそうな彼女の夜更けの延長が一致していた。


一物を包み込んでいる柔らかな温もりが更なる締め付けを繰り返しては、俺を急かせているのだった。


見開いた瞳に映した月を瞼に閉じ込めて、唇からは砕かれた月明かりを吐き出させるかの様にまた再び突き上げを開始する。


終わりなきセックス。


水面に映る湖面の満月が、一石に依って起こされる波紋の広がりに揺り動かされる月の様に、たわわに波打つ柔らかな乳房。


思わず掴んではみるものの、触り心地の、余りにも儚い柔らかさに心を奪われてしまい、図らずも無心に指を食い込ませてしまう。



突き上げる腰の動きに合わせて、悩ましくも美し過ぎる女体美が、俺の両腕の下に組み敷かれている。



根元を密着させて

恥骨をぶつけ合い、

体の重心を乗せて擦り着け合う。






思えば、暮れなずんで行く夕陽に照らされた黒髪を割って、ちょこんと顔を出していた乳首が可愛いくて、ちょっかいを出したのが始まりだった。


夜明けまでには、なんとかして終わらせたい交わりに、白み始める紺色の退きが彼女の肌をより一層に白く浮かび上がらせていた。


多分このまま、陽が高く登り切るまで俺はこの美しい女体を苛んで、ベッドの防水シーツを彼女の叫び汁で溢れさせなければならないのだろう。


空しか見えないテラス窓の際に置かれたベッドは、太陽と月と青空や夜空、星や雲に抱かれながら、神秘に包まれた妖艶な彼女の女体を心行く迄存分に虐め抜ける、二人の楽園だった。

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