敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

指先の痛み



痛みに触れた指先から

伝わって来た君の躊躇い。


その涙の理由には

俺の覚悟と正面から

対峙できない

愁いの色が潜んでた。


手を携えて

共に苦しみ抜くには

きっと今の俺には

まだ何かが

足りないんだろうと思う。


感じ取れてしまった

信頼への迷いが

君の心の隅で

小さく弾けてる。


握り合うこの手の間に

躊躇いの揺らぎが

挟まったままでは

何もかもを

二人で分かち合うには

早すぎるのかも知れない。



出会った頃の

一つ一つのステップを

慎重に戸惑いながら

恥じらって遠慮がちに

時には迷惑なのかなと

たじろいでさえいた。



きっと

俺は君には相応しくないんだと

多分

愛されてはいないんだと

何度も何度も諦めて

それでも俺は

君がどうしても

どうしても欲しくなったんだ。


一緒に生きて行きたい

俺には君が必要なんだ

世界で一番大切な人なんだ


と、気付いた途端に

諦められなくなったんだ。


この気持ちの全部が

君にまだ

伝え切れてはいないんだね。


不器用で下手っぴだから

俺には

君の全てが愛おしいって

ちゃんと伝えたい。


俺に覚悟だなんて

そんな大仰な気持ちなんて

最初からなくて

出逢って直ぐに

簡単にストンと落ちて来た偶然に

逆らわず

成り行きに流されてただけなのに

いつの間にか

それが俺に定められた運命だなんて

勝手に思い込んで

疑わずに信じただけなんだ。



だから

この指先に触れている痛みを

俺となら一緒に癒せて行けると

信じさせたいんだ。

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