敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

指切り



跡形もなく

燃え尽きてしまったんだと、

誰かが私を諭してる。


そんな筈はないと、

心の何処かで

救いを求める様に願ってた。


指切りの小指が絡まった時に

息が止まる様な口づけを

見舞われた私には

あの約束がまだ生きていると

今でも信じて止まない。


あの時に目を開いて

瞳を見つめていたら、

その真実が見えていたかも

知れないのに、

固く結ばれた小指の契りと

求められた唇に

我を見失っていた。


夏至の夜に浮かぶ月の儚さに

夏間近の夜風が暑かった。


だから信じ切るんだと

自分に誓えた。


短い夜の一瞬に

一生を賭ける契りを結んで

そして今でも

それは私を縛ってる。

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