敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

結婚ってなに?


結婚してからもう30年以上も経っている。
夫婦仲は決して悪い方ではない。
って言うか、夫婦仲はかなり良い方だと俺は思ってる。
それが今現在互いに恋愛感情を持っているのかは別として、
感情的になっての喧嘩っての今までにしたことはないし、
別れようって思った事はお互いに一度もないんだ。
俺に限って言えば、日頃から妻には感謝をしてるし、
有り難いなって心底思ってる。
良くできた妻だなって、この人と結婚できた事に、
奇跡に、出会いに、驚異すら感じてるんだ。
30年以上って事は、お互いに俺たちを生んで
育ててくれた両親よりも長く一緒に暮らしている事になる。
つまりはどこの誰よりも長い時間を共に夫婦として
生きて来てるんだ。
親子でさえ、育てられている期間には言い合いや
行き違い、仲違いは数えきれないほどあったのに、
赤の他人の異性と夫婦として暮らしてきて
これほどまでに食い違いや言い合いの喧嘩をして
来なかったってのは奇跡的なんじゃないかと思うんだ。


結婚前までには5人ほどの女性とお付き合いをして来て、
その中の3人もの女性と同棲生活をして、
その内の2人とは4年以上も同棲をしていて
本気で結婚する積りで付き合っていた。
双方の女性とは諸事情が重なりあって、結果的には
結婚には至らなかったけど、
本気で情熱的な恋愛をしてしまったと思ってるので
未だに後悔で胸が痛んだりもするし、
夢に出てきて最悪な寝起きを繰り返したりもしている。


その5人の女性?彼女達と比べて?
比べるべきものじゃないのだけれど、
一人は芸能界のアイドル級の可愛らしさだったし、
一人は美貌とスタイルが一流モデル並みの、
いわゆる美人だった。
他の彼女たちも、決して見た目も十人並み?
可愛い部類で性格的にも難があったわけではなかった。
そう、俺は女運がドチャクソ良かったんだ。
良かった?のかな?
結果的に、いわゆる大恋愛ってのをして来たけれど、
その誰とも結ばれなかったってのは、どうなんだろうな?
良かったって言えないのかな?


結果的に絶望でもないけど、自暴自棄ってのも違うかな?
結婚ってものを諦めて、独身のままで、気楽に気軽に
適当に遊びながら生きて行こうなんて思いながら
友達仲間と一緒に適当に羽を伸ばしてたんだ。


齢も30歳を超えた、いわゆる今で言うアラサー。
結婚してる奴やしてない奴。
友達の友達、友達の会社の独身仲間とか色々な
交友関係が増えて行ったんだ。
そんな中に現妻、彼女がいたんだ。


第一印象はと言えば、
特に記憶に残ってる事と言えば、ちょっと小さい。
背が低いな。
って程度で何も特記するような特徴もなく、
その後の、一か月かそこらに一回程度の飲み会で一緒に
なってたけど、いつの間にか隣に居て、
なにやら一生懸命に楽しそうに話しかけて来てたんだ。
特に難しい話をするわけでもなく、俺のプライベートを
探るような話でもなく、自分の身の上を話すわけでもなく。
仕事上の出来事や日常の他愛のない話をしてた。
だけど、その話し方が、喋る事が楽しそうで、
そして決して人の批判や悪口を言ってなかったんだ。


何で喋る事がそんなに楽しいんだろう?
自分をアピールするでもなく、ただただ日常の出来事を
楽しそうに話しかけて来てた。


多分、性格が良い娘なんだろうな。
もしかしたら騙され易い性格をしてるのかな?
それが第二印象だった。


そうしている内にいつのまにか俺の隣が
彼女の居場所になってて、


なんせ、それまでセックスをする相手がずっといた俺。
そして失恋をこいてしまってしばらくの間、
相手がいなかった俺。
これはしちゃってもいいんじゃね?って
気軽に誘ったんだ。
お互いに大人だし、
セックスくらい気軽にしちゃっても良いよな。


彼女の前に同棲していた相手は、スパーモデル級の
ナイスボディの美人さん。
俺とは2センチ低いだけの173センチ。
Gカップの巨乳でキュッボンキュの見事な曲線美。
そんな造形美が当たり前の日常的な相手だった。


それが、145センチのAカップ。
まあ、一般的にはスタイルは悪くはないんだけれど、
なにせ体形が違いすぎた。
どう扱って良いものやら、
正常位で向き合っていると彼女の顔が俺の胸の辺り。
立ったままで抱き合ってキスがしづらいし、
バックでしようとしても高さが合わなくて脚を大きく
開かなきゃならない。
オッパイが手のひらよりも小さくて寝てるとなくなっちゃう。
なによりも、セックス自体を日常的にしていないから
呼吸が合わなかった。
まぁ、それでもHができないわけではなかったから、
した。


そんな関係を何回か繰り返したそんなある日、
今日は避妊しなくても大丈夫な日だよって言われたので
それじゃぁって、しちゃったら、
終わった後で、もし、「妊娠しちゃったらどうする?」
って聞かれたので、
「結婚すれば良いじゃん。」って
売り言葉に買い言葉って調子で、冗談が3割かな?
後の7割は、俺と結婚なんかしやしないだろ。の
積りで返したら、満面の笑みを浮かべて喜ばれてしまった。


えっ?なんでそんな冗談にそんなに喜んでるの?
まさか俺と結婚なんかしたいのかな?


そりゃまぁ、肉体関係を持っちゃってるし、
余りそっち関係の経験が少なかった彼女にとって俺は
まあ、そっち関係のテクニックはそれこそ
百戦錬磨じゃないけれど、性欲のお化けみたいな
彼女達とこれでもかこれでもかって攻め方を
練習?してきた俺だから、経験の浅い彼女なんか
ぐゃちゃぐちゃにするのは簡単だったんだ。


それからの付き合い方と言えば、とりあえずラブホ直行。
不思議な事に彼女の体つきがどんどんと変化していって
2~3か月後にはおっぱいが大きくなり出したりしてさ。


ズルズルと「結婚すれば良いじゃん。」を否定もせずに
付き合ってたら、
「いつ頃、けっこんする?」って話に進展し始めて
俺も結婚に対しては、もう既に諦め?というよりは
執着とか信念や夢とか希望なんてものは持ってなかったら
できるんだったらしてもいいかなって程度しか考えてなかったら
彼女がどんどんと話を進めて、彼女の両親との顔合わせや
式場と日取りが決まり、仲人や結納の日取りが決まり、
晴れて婚約者って関係になっていた。


それまでに付き合って来た5人の内の4人とは、
本気で真剣に、この娘と結婚したい。
絶対に俺と結婚する。
って情熱を持ちながら付き合っていた。


なのに、その誰とも結ばれなかったのに、
なのに何故?
こうもあっさりと、覚悟も努力も苦労も何もなく、
とんとん拍子に話が進んでしまって、


いとも簡単にあっさりと結婚した。


高校時代からの親友は、俺の歴代の彼女達を把握
していて、俺が彼女と付き合い始めた頃に彼女を
紹介したら妥協にも程があるって、
呆れられてしまうほどに、、、
彼女は俺の歴代彼女と比べると、、、
普通だった。



それまでの彼女の全てがそうだったとは言わないが、それまで俺が付き合って来た女性の恋愛観ってのは、どちらかと言えば劇情型っていうか、、、
鋭利な刃物で互いの気持ちを傷つけ合いながら付き合い続け結婚って言うゴールを目指しいたような気がする。
けど、事、この妻に関しては、
ただ単純に好きって言うのはあったけれど、どうしても結婚したい相手だったのかと問われれば、はい。とは答え難いのが正直な心情だたんだ。
それでも結婚できてしまったその理由は、単純に表立って反対する人が一人もいなくて、結婚に至るまでの障害が何一つなかっただけに他ならないんだ。


互いの署名捺印と見届け人のサインまでしてあって、役所に届け出さえすれば世間からは正式に夫婦として認められる婚姻届けを、クリアファイルに挟んで壁に貼り付てあった部屋で何年もの間二人で暮らしていたんだ。


互いの置かれた立場を考えた場合の両親の反対とか、彼女が抱えている問題が解決に至らなかったからとか。


結婚ってのは、当人の二人さえ良ければできるものではなくて、二人が夫婦として両家に認められ祝福されてから築き上げて行く夫婦としての家族の立場ってのがその後の生活にあるわけで、駆け落ちって逃げでは解決がつかなかったんだ。


それでも互いが互いを諦め切れず、求め合い繋ぎ合い傷つけ合って愛し合っていたんだ。


それなのに、
正直に言ってしまえば、妻とは結婚したいなって願ってはいなかったんだ。
確かに妻は、良い娘さんだったから俺にはもったいないくらいの女性なのは承知していたし、俺の胸の内では可愛いとも思ってた。
けど、恋愛感情があったのかと問われれば、、、



そんな始まり方をした俺なんだけど、なんでだろう?
夫婦って、結婚生活って苦労とか心配事はいっぱいあるけれど、トータル的には幸せの方が圧倒的に多いんだ。




ジャンジャン。

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