敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

an actor




でも、終わりの時って、

案外こんなもんなんだろうな、、、

想像していた様な修羅場もなく、

ネチネチとしたねちっこさもなく。

あっ、そうなんだ。

と、妙にあっさりとさっぱりと。

いや、長過ぎていたから、

心の軋む機微までもが見えて、

辛いんだろうなぁ~、、、

なんて覚悟をしていたのに、


逆に、

長過ぎたからこその

現実感が

涌いていなかったのかも知れない。

気持ちの何処かに、

会いたくなれば、

また直ぐに、

気軽に会える気がしていて、

別れの場面ですら

現実じゃない気がしてた。



やっぱり、

他人の演じている絵空事の様に、

自分を客観視してる自分がいた。



いつでも、

誰との別離の時でもそうだった。

自分の身の上に起こっている

出来事だと言うのに。

自分が主役の

エピローグだと言うのに。

自分が切り出した、

無理矢理な結末だと言うのに。


変に冷静に

鳥瞰的に自分を見おろし、

自分が作った役を

監督しながら演じている様な、

他人事の様に演出してたんだ。



それを痛みとして受け入れ出すのは、

何時だって

取り返しが着かなくなって

十分に時間が経ってからだった。


日常を巡る生活の中に

何か大切なモノが

失くなってしまってる事に気付いて、

始めて、

そのモノの占めていた重要性に

自分が失われているのに気が付くんだ。


そこから先は、それを直視できずに、

ひたすら目を逸らし、

忘れられない思い出から

逃げ惑うしか生きて行く手段が

無くなってしまってるんだ。


後悔なんて簡単な言葉なんかじゃ

拭い切れない痛みに襲われて、

数々の記憶の刃に切り刻まれるんだ。


痛みの涙が、全身から溢れ出して、

一人の時間が恐ろしくて

眠れなくなる。



何度、

そんな事を繰り返して来たんだろう。


そうなると分かっていながら、

相手を傷付けて、

自分を誤魔化して、





また誰かと出逢う。







もう、それは、









ないよな。。。

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