敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

寝顔


朝日が薄いピンク色のカーテンを

すり抜けて、

寝室の一番奥にベッドにまで

届く頃。


寝顔が幼く穏やかで、

頬には乾いた涙の跡が

白く弧を描き

産毛に白く浮かんでる。


夕べの夜更けに仕上げてた筈の

ネイルが

もうこんなにも剥がれ掛けてる。


いったい彼女に

どんな将来が待ってるのか。


どんな出逢いが何処へ導くのか。


とにかく今俺が言えるのは、

このままでは

いつまでもこのまま。

変わる方向は

見えてしまってるって事。


これ以上は何も得られない

与えられない。

一歩踏み外せば絶望と後悔

見た目よりも深い闇が見えている。


何かを悟ったこの寝顔には

今は、もう、

ただ見ているだけで

後悔に耐えられない。

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