敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言




拝啓、薫風が待ちわびられる梅見月の候、冷やされる体が思うように動かなくなってはいませんか。





昔、俺が物心が付き始めた頃には我が家の庭には沢山の植木があったんだ。

と言うよりも、あり過ぎていたんだ。


元々、我が家のある地域は横浜市○○区○○町○○番地と呼ばれる他に、町内会での呼び名として、昔はこの辺り一帯が竹藪だった事が窺える地区名が付いているんだ。


多分、その名残なのだろうが、未だに我が家の裏庭には竹が百本前後の竹が乱立していて、春先には、実に迷惑な事に筍が生えて来てしまうんてす。


きょうび、庭に竹が生えているお宅などは余り、と言うよりも、ほとんど見掛けはしない時代ですよね。


竹が生えている庭がある家なんて、どんな立派な豪邸なのかな?なんて想像してしまいますよね。


いえいえ、我が家はちょっと小高い丘の中腹にありまして、遥か昔には丘の頂上には畑や雑木林があった様なド田舎で、畑に向かう為の細い農道が竹藪の隙間を登って行ってたんです。


昭和の時代の中頃に、頂上付近にあった畑が宅地化されて、何軒かの家が建ち始めてしまったのです。


ご存知でしょうか?

昭和の中頃の法律は実に緩々の法律で、

今でこそ、道がなければ家は建たない時代になっていますが、

かの時代は、そうではなかったのです。


つまり、家を先に建て始めてしまえば、そこ迄の道が例え農道であろうが許可されてしまった時代だったのですよね。


昭和の末期には、家までの道幅は消防法だか建築法だかは良く知りませんが、道の中央から振り分け2メートルの道幅を確保しなければならない事になってしまってるのです。


三方を農道に囲まれていた我が家は結果的にその三方を1メートルづつ、法律によって削られる羽目になりましたとさ。

めでたしめでたし。

じゃねぇ~わ‼️











閑話休題。


多分、多くの人達からしてみれば、「筍掘り」とは、土の中からちょこんと顔を出した筍をみつけて、ご家族揃ってのレジャー感覚で鍬(くわ)を振り下ろし、食卓に乗る美味しい季節料理なぞを思い浮かべながら楽しく掘るものだと思っていますよね。


それは、きちんと管理された筍掘りを目的とした竹藪だったり、筍を生産する為の竹林での出来事なんですよ。


我が家の様に、狭い敷地内に密集させて、手入れを怠った、野放図に伸びくさった竹の連中は、そうは行かないんです。



当たり前なんですが、

竹は地に根を張った植物なんです。

竹のある所には、根っこがあるんです。

しかもその根っこの長さたるや、竹の丈以上の長さに横方向へと根っこを走らせるんですよ。


地震の時に地割れがしない。

などとまことしやかに言い伝えられているように、竹の根っこには根性があるんです。

しかも、そいつらは竹藪と呼ばれる程の集落を作り生えているんです。

その地面の下は、、、



竹の根っこは強靭なんです。

とても、なまくらな鍬などでは刃が立たないんです。

竹の根は実にタチが悪いんですよ。


畑を耕す様な、薄い刃をした軽い鍬などでは竹の根っこは切れないんですよね。

竹の根を断ち切るには、

長さが2メートル程ある柄の先に、刃を着けた鑿(のみ)を使わなければ、根っこは切れやしません。

地上に生えている竹と同じ固さをしているんです。



そいつらが先にも書いた様に、我が家の裏庭に密集して生えているですよね。



となると、どんな状態になるのかと申しますと、

密集した竹と竹の間から筍が生えてくるんですね。

密集しているのは竹だけではなくて、筍が頭を出している地面の中も竹の根っこだらけなんですよ。


つまり、土に刃がたたないんです。

鋭く磨いだ刃を付けた、重さ2キロの鑿を力いっぱい地面に対して垂直に突き刺しても、そこに竹の根っこがあったら、弾き反されてしまうのですよ。








ご存知の様に、竹には節があります。

この節。

振り下ろす鑿を持つ手に引っ掛けてしまいますと、

手の皮膚など簡単にズル剥けてしまうんですよね。

つまり、怪我をしちゃうんです。

なので、感情に任せて力ずくに鑿を降り下ろすなんてのは、危険極まりないので、あくまでも冷静に竹と竹の隙間を考慮しながら、角度や力加減、更には筍の根っこの向きを考えながら鑿を降り下ろさなければならないのです。




と、ここまで限られた時間に暇つぶしの様に書き殴ってしまいましたが、

こんな物を読む人の身になってみれば、実に迷惑な話しですし、まぁ読んで頂いても共感される方はいらっしゃらないないのは火を見るよりも明らかな駄文で御座います。

この続きは、

あるのか無いのかは、さて置き、ブチッと話の腰をふった切ってしまいます事をお詫び申し上げますです。




           敬具

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