未完のブログ記事
無闇矢鱈
すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺めながら切り出した、「もう」は、遥か三分前の昔の出来事。 闇... 続きをみる
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