敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

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もう、貴方の中に私はいない

指先一つで繋がれるのに

その指が動かないのは

それが私の価値だから


それが悲しいのは

貴方に取って

その程度の存在だった私を

認めている自分がいるから


泣き付いて

食い下がれる程の熱も

失っているけど

貴方と話がしたい

惨めな私が大嫌い







ついさっきまで

そこに座っていた様な気がする貴方

私にははっきりとした残像残り香

温もりが感じられるのに

スマホから聴こえてくる貴方の声は

「まだ暫くは会えそうにない」だった


立ち去る後ろ姿には

切ない恨み事を投げ掛けて

約束が欲しかった私が

思い出に変わった






「ごめんね」って

小声で投げ掛けたけど

立ち去れずに

寝顔を見つめてた


本当は「ありがとう」と

抱き締めて言いたかったけど


その後の「さようなら」を

言える自信がなかったから


卑怯だけど

こんな時間に

黙って出て行く積もりだった



寝顔の唇が歪み

寝返りを打った肩口の毛布が

震えてた

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