敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

二日目




とろりと流れ出す二日目は、

ボルドーの赤が良く似合う。


真っ赤な鮮血と鮮やかに澄んだ赤。


開いたままの両脚の

耳朶を摘まんで広げれば

流れ出す苦しみ月の赤い涙。


鉄の香りと混じり合う、

ボルドーの日溜まりの香り。


今月も迎えた

当たり前の生理日を、

食卓の上で余す事なく

披露する君。


恥ずかしげのない開脚を

グラス越しに眺めては、

その月の苦しみに

感謝と慰労を込めて乾杯をする。






健康な女として当たり前に、

訪れる毎月の生理現象。

それを忌み嫌わずに、

自分の女の体に起きている

煩わしく厄介な苦労として、

それをちゃんと直視し、

そうなる事を理解しなければ

その大変さは男には理解できない。


その状態を余す事なく、

恥ずかしがらずに見せてくれる。


体のだるさや重さ。

胸の張りや腰の痛み。

何よりもお腹の痛みの辛さ。


男には分からないし、

余り理解していない。

もしかしたら、

気付いてもいなかったりする。


好きだ。

愛してる。

大切にする。

なんて平気で口にしてるけど、



時には、性欲に任せて乱暴に抱いたり、

盛り上がって何度も使ってたりする、

その部分が、

余りの苦しみに、

血嘔吐を吐いているかの様にも見える。



或いは、

お前の扱いが雑だから、

こんなにも傷付いているのだと

訴えている様にも見えたりする。


せめてもの救いなのは、

当事者の彼女が

あっけらかんと楽しげに

「ほら、出るよ」

とか言いながらテヘッとしている

その態度が

可愛いかったりするから。


男として、

ちゃんとは理解できないけど、

その煩わしさは労ろうよ。

ワインなんて絶対に持たないでさ。

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