敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

誤解してるよ。


それ誤解してるよ

誤解しててもいいんだけど

誤解してるって事を

理解して誤解しててね

じゃないと誤解じゃなくなっちゃうし

誤解してる事に疑問を持っちゃう

それで

誤解じゃない様にしたくなるでしょ

そうなると真実を知りたくなるから

誤解から離れちゃうじゃん

誤解してた方が良い事ってあると

思うんだ。

なんでも真実を知るのが良いって

分けじゃないし、

誤解が良いって分けでもないけど

この場合は誤解したままが良いんだよ


ええーっ!

なに?

夜景に孤独

この広い都会の中で、

誰一人として俺を知らないなんて

そんな孤独を感じていた。


窓の下に無限に拡がる大都会の

瞬く夜景。


その一つ一つの灯りには

理由があって、

会話や笑顔が照らされてる筈なのに、

硝子に映る俺の影は、

今日も一人ぼっちで

何も聞こえては来ない。


たった一人の大切な女が、

この場所を去っただけなのに、

この夜景の全ての人々を

連れ去ってしまうなんて、

あらゆる音を、

消し去ってしまうなんて。


この部屋はこんなにも

淋しい場所じゃなかった筈。


見馴れた家具や机さえも

俺を忘れてしまったのか。


もうここは、

俺の部屋じゃない。

俺の居場所では、

なくなってしまった。


だけど

ここにしか居られない。

ここだけしか知らない。

身動きが取れない

冷たく静かな空気が

ずっしりと

押し潰す様な重圧で

一人ぼっちの俺を

孤独と言う鉛の真綿で

包み込んでしまった。

たった三千円


苦労を知らない

透き通った白い肌をした手。


派手ではないけど

何処か華やかな彩りを

あしらったネイル。


手首には細くて鋭い輝きを

放つプラチナのブレスレット。


右手の指には

キラキラの宝石。


それなのに、何故か

薬指には

安っぽくて野暮ったい

鈍色の指輪。



それが俺なんだ。