ムラゴン ホーム
デスクの横でなぜしゃがむのかな？
前髪命の娘は
上からのこの角度が一番可愛いのを
知っててこれだよ。
書類を抱く様にかかえれば
胸の谷間も上からは
ばっちりと出来上がり。
むっちり太腿に
タイトなスカートも
ぴったりフィット。
おパンツラインもクッキリと
鮮やかに。
綺麗な膝を並らべたら
完全武装で
総攻撃体制の出来上がり。
いやいや
俺はパソコンから
絶対に目を離さないからね。
虹に向かって歩いていたの。
二人手を繋いで
暖かい向かい風の中
歩幅は合わなくても
髪はちゃんと規則的に揺れて
香るシャンプーに
満足してた。
キラキラ、サラサラ
輝いて、
七色を映して貴方に届け
行く先が例え雨だとしても
この瞬間に、
感じてる幸せが
私の全てだから
許して上げるんだ
ちょとぐらいの裏切りは
振り向いて、微笑んで
可愛いなんて
見え透いてるよね。
だけどね、多分私も
それには賛成するよ。
照らされた笑顔の向こうには
鮮やかな色した弧を描く虹。
約束してね、
この手を離さないで
ずっとこのまま
歩き続けてくれるって。
嘘は吐かないって。
私を見ているって。
側に居てくれるって。
何処へ行って何をして
どんな二人になったとしても、
ここに居るのはいつでも私で
ありたいの。
貴方は常に私の空で
私は貴方の虹でありたい
いつまでも消える事のない
鮮やかな虹になりたい。
デスクの電話がけたたましく鳴り、
内線の受信が入る。
やけに明るく楽しそうな声が
受話器の向こうではしゃいでる。
この娘はいつもこうなんだ。
仕事上では
関わりのない部署からの内線電話。
「東の空を見て、虹が出てるよ。
なんか良い事あるのかな。
例えば。。。
二人で飲みに行くとかね。
なんちゃってね。」
俺は知ってる。
受話器を握る彼女の手が
汗で滑りそうに緊張してる事を