男と女の感性の違いって言うのがあって、

普段普通に交わしてる会話の中でも、

お互いに投げ掛けてる言葉の意味や

求めて居る事が違ってたりするよね。

例えば、

ただ寒いって何気なく投げ掛けた言葉でも、男が言った場合は、

本当に風や気温を感じただけの感想なのに、彼女って立場の女が言った場合には、

その寒さを何とかして欲しくて

言っている要求だったりする。

そこには、

抱き締めて欲しいだったり、

何処かの店に入って

二人でゆっくり過ごしたいとか、

はたまたもっと深読みをすれば

気持ちが冷えてるのよ。

だったりする。

男は直接的な物理現象を

寒いと言ったのに対して、

女は心情の要求や同意、

気持ちを言い現す言葉を

発してる事があるんだ。

男は、寒ければ暖まる手段を具体的に、

店にでも入ろうかと尋ねるのだが、

女は、私が寒がってるんだから、

気を利かせて店を探して頂戴

だったりもするんだ。

寒いだろ。

で、抱き締めるだけじゃ駄目な

場合もあれば、

店に入れば良い分けでもない

場合があったりで、

やたらに難しんだ。

男は、彼女を理解しようとして、

寒いから避難しようか？

と直接的な質問をして答えを

知ろうとするのだが、

その返事に対して女は、

私の今の気持ちが判らないの？

とばかりに、いい。

とかの否定しかしないばかりではなく、

彼氏の察しの悪さに拗ねたりもしてしまう。

この、たかが寒いの会話の中の攻防戦。

時間にして僅か数秒間の恋人の会話。

お互いを愛し合っているが故の、

思い遣りだったり、

求め合いだったりもするのだ。

そんな行き違いなんかも、

また楽しい恋愛期間であるのだが、

だが、しかし、

可愛い、素敵と粉飾対象期間は

そんなに長く続きはしないのが男と女。

やがては、

その数秒間にイライラする季節が

やって来る。

その数秒間とは、

二人でいる全ての時間になり、

お互いの全てが嫌になるんだ。

何をしていても、

視界の隅に見えていても、

同じ空気を呼吸していると

思うだけでも嫌になる。

これって、

実はスタートラインからの

勘違いがもたらした当然の結果なんだよね。

始めから求めているモノが違う。

最初から感性の違いを認めた上で

諦めて付き合い出さなければ、

結果は破綻するのは

当たり前の事象だよね。