不倫のブログ記事
ただやりかったんだ
たった今、俺は彼女から愛されているんだと、怖いくらいに感じてしまっている。 嬉しくて、爪先から頭の天辺にまで沸き立つ様な鳥肌が駆け上がって来るのを感じている。 俺はこの昂りをどの様に記憶に留めて置くべきなのだろうか。 どんな色彩でどんな香りを添えて想い出としてこの胸に刻むべきなのだろうか。 出逢っ... 続きをみる
愛人(過去ログ)
彼女の願いを直視する勇気もなければ、 覚悟もない。 できる事なら想像すらしたくない弱虫は、 無邪気にはしゃぐ笑顔に、 ふとその場から逃げたくもなる。 寄り添い交わる心には、 嘘は纏わないが、 溢れる気持ちの全てを現す事に 躊躇いのブレーキを掛けている。 それ以上に喜ばせ、 期待値を揚げてしまっては... 続きをみる
おやおや。
国道の橋の上、 水銀灯に照らされて、 霧雨が、揺らめきながら 真っ白なレースのカーテンの様に 靡きながら降り注いでる。 歩く速度で角度が変わり 膝下を確実に濡らすから この季節の霧雨には この景色程の優しさが 感じられないんだ。 音もなくビニール傘にたかる 細かい輝きの粒は、 結露の様に露を結び ... 続きをみる
帰り際
君の体を洗っていると 泡だらけの俺の手をギュッと掴んで 「一人にしないで。」と この世の終わりの様な悲しい顔して 吐き出した心の塊 45度のシャワーで流す 患部の痛みなんかより 遥かに辛そうな絞り出す声で 「好き。」 真っ白な湯気を切り裂いて 耳に届く 手当てをして パジャマを着せて 寝かし着ける... 続きをみる
電車内での
帰りの電車の車内。 ドア際の手摺にもたれ掛かっていると、ふと、反対側に同じようにもたれ掛かっている女性と視線がぶつかった。 少し愁いのある、妙齢な感じのおとなしそうな美人さん。 ほんの一瞬だったが、明らかにお互いを見詰め合い、得体の知れない某(なにがし)かの意思を伝え合った様な気がしたんだ。 視線... 続きをみる
砕岩師
やれやれと思ったのは、それは厄介とか面倒と言う意味ではなく、彼女のそのあっけらかんとした仕草と笑顔がこれからする事に対しての言動とはそぐわない女だなと、ちょっと呆れたからだ。 「お帰りなさい。」 「いや、違うしっ、帰る家は別にあるんだしっ。」 お互いに軽口を叩きながら、肩に手を添えて軽く唇を重ねた... 続きをみる
プレイ
真っ白な夢の中にいる。 意識があるのかな、わたし? えも言われぬ温かさが 全身を包み込んで ふんわりと宙を漂って、 とても気持ちが良いなぁ。 もしも、夢だったら このままずっと 目覚めたくないな。 乱れた髪を僅かに左右に 揺れ動かし、 口角の上がった幸せそうな 笑顔を浮かべながら 女は、 道端で轢... 続きをみる
残念だよ。
何も起こらなかった。 そこからは、何も始まらなかったし、 何も生まれなかった。 幾つもの夜に数百に及ぶ DMを送り合い文字で語り合った。 最初、俺はただ彼女を励ましたかっただけだったんだ。 お互いに、得体の知れない者同士が、このnoteで他愛のない感想のメッセージを残し、twitterのDMで触れ... 続きをみる
一昼夜の情事
黒すぎる藍色が、次第にブルーグレーに侵食されて行く空を二人で眺めていた。 夜明け前と言う名の、時計を見たくない時間帯に、俺の一物は彼女の体内でかろうじて息づいていた。 美し過ぎるパノラマ映像が、朝の始まりではない夜の終わり様と、まだ物足りなさそうな彼女の夜更けの延長が一致していた。 一物を包み込ん... 続きをみる
潰えた思い。
こうなるべきだと、ずっと以前から考えていた。 そう、どう見ても俺には似つかわしくない相手だったから。 「愛人」と言うよりも、世間的には寧ろ親娘のように見えていたんだと思う。 なので、街中を歩いている時に手を繋いでいる事が妙に不自然に感じていたんだ。 時には、俺の腕を抱くように両腕で包み込んで体をく... 続きをみる
なげぇ~よ。
自分以外の男の性欲がどんな感じで、どんだけ強いのか、どれだけ女を求めているのかは分からないんだけど、 事、俺に関しての性欲の強さ?ってのは、強さって意味では決して強くないんだと思うんだ。 俺の場合は多分、今までに付き合って来た女性の性欲が強過ぎたんだと思うんだよね。 てか、何が普通?一般的?と言わ... 続きをみる
斬文 4
貴女のため息が いつしか銀色の雲になり、 この澄んだ夜空の あの綺麗な月を滲ませる。 うつ向いて前髪に隠された瞳が、 膝の上で絡めた二人の指先を見てる。 その横顔に月明かりが 翳り出すのが辛かった。 さっきまで、 あんなに綺麗だった下弦の月を 隠せるほどの重いため息。 鈍色のため息。 ベた凪ぎの海... 続きをみる
そんな理由で、
掛ける言葉を失った、 風を孕んだ髪が舞い上がり チラ見した横顔。 強がる事も出来きなくなって 表情を失った彼女が 大丈夫な分けないのを 俺は良く知ってる。 だからと言って、 選び切れずに呑み込んだ 幾つかの言葉の候補を 手探りで探しても 喉の奥 胃が痛み出す程の 苦しさにさいなまれ たった一言 「... 続きをみる
消去
一つ一つ、 思い出を、 痕跡を、 写真、 LINE、メール、DM、 サムネ、番号、 笑顔、泣き顔、 記憶までも、、、
あら?フォー!
こんな下らない生き方をしていると、色々な物事の判断に迷う事が頻繁に出て来てしまうので、なんとなく常に何かに追われてさ迷っている気がするんだ。 スッキリと晴れ晴れした気持ちには、なかなかなれないでいるのが現状だな。 とは言え、常に思考力が正常に回転している分けではないので、ぼんやりとボヤボヤしている... 続きをみる
負けてるよ。
あなたが好き。 私のこの気持ちは誰にも負けないよ。 その気持ちを比較する相手を誰も知らないからこそ、彼女はその言葉を真っ直ぐに俺に投げつけられたんだと思った。 一時の一途な感情から言えた言葉なのだろうとその時の俺は深く考えずに受け止めていたんだ。 その気持ちを言い表すのに愛していると言う言葉を選ら... 続きをみる
俺は、ただ、、、
最初の頃は彼女も、俺に家族がいると言う事に後ろめたさを感じていたのだろう。 会社帰りに、週に1~2回程度、3~4時間の時間を割いて、当時の彼女のアパートにまで足を運び食事に誘い出していた。 そうでもしなければ当時の彼女の生活の中には、部屋から外出する事と言ったら自分の食事の材料を買い出しに出るだけ... 続きをみる
紫陽花の花
いくらどんなに考えてもこたえなんてものは誰も教えてくれなかったし、何処にもありはしなかった。 それでも、そのこたえを知りたくて、理解をしたくて、納得したくて、もがきながら探し回っていたんだ。 今年もまた紫陽花の花が咲き出してしまった。 兎に角、終わらせるべきものは終わらせる事が出来たんだと思う。 ... 続きをみる
うじうじ
誤った解釈を解いて上げなければ、されたままになってしまう、その文字が示すの通りの誤解。 別に、嫌いになった分けじゃないんだ。 いいや、寧ろ、そのままでいればもっと果てしなく好きになってしまって、辛くて身動きが取れなくなるまでに惚れてしまいそうな予感すらするくらいに好きだったんだ。 だけど、それが決... 続きをみる
うだうだ独り言 5
うだうだ独り言 4
星空を眺めているのが好きな娘だった。 特に今夜のような特別な天体ショーの場合には、一際テンションを高くして準備を整えてたりしていた。 自宅マンションのある街はきらびやかでバカ高い高層ビルが立ち並んで、昼夜を問わずに灯りが絶えない様な都会なので、テラスに出たとしても夜空にはぼんやりと悲しそうな月が見... 続きをみる
うだうだ独り言 3
本気なのかと尋ねられれば、 決して本気ではなかった。 それじゃ、浮わついた気持ちで付き合っていたのかと聞かれたら、 全部が全部、浮わついてたとも思えない。 まぁ、確かにデートなんてもんは遊びなんだから、楽しく過ごすに越した事はないわけで。 セックスにしたって、そこに求める快楽ってのは、それがある種... 続きをみる
うだうだ独り言 2
不倫に良くありがちなのが、どちらかの夫婦仲が冷え切ってしまってて、その穴埋め的なパズルのピースに当てはまってしまう場合がありますけど、 我が家は前回に書きました通りに仲良しですので、お相手の状況が気になってしまうんですよね。 そこで、不倫相手を選別するに当たっての選考基準てのを考えちゃった分けです... 続きをみる
うだうだ独り言 1
変な意味で俺は、浮気相手を選んで来てしまっていたんだと思う。 てか、浮気って、そもそもしちゃいけないんだよね。 それは十分に分かってるし、家内にも悪いとは思ってるんだ。 況してや、俺達の夫婦仲は大変に良好な関係で二十数年以上も続いて来ているし、今だに、時々ではあるが肉体関係?もある。 ん?夫婦間で... 続きをみる
何のために
青葉の季節。 また随分と優しげな緑色を鮮やかに輝かせて、新芽が芽吹いたものだろうか。 この五月の気紛れな陽射しに照らされて、柔らかな新緑を薫らせている。 桜も椿も紫陽花も。 一際に新緑を称えて、新しい息吹きを感じさせてくれている。 きっと、何かを始めるにはとても良い季節なんだろうな。 はたまた、大... 続きをみる
ご指導ご鞭撻
時々、浮気や不倫を書いてる事が許せない方からのダイレクトメッセージを頂きます。 どうやら、私の書いている不倫の内容が不快に感じられる様で、どうしても許せないとのご指摘をされておりまして。 幸せそうな家庭を持ちながら、その裏では年齢の離れた若い愛人がいて、普通ではない肉体関係を持っている。 そんなふ... 続きをみる
コロナ事変 5
「待っている。」は、 時間を引き算しながら、時の経過と共にやがては訪れて来る、その時間に近付いて行く気持ちの待ち遠しさがあるけど、 別れてしまえば、時間は足し算になってしまう。 別れた瞬間から、どんどんと自分に時間が積み重ねられ足されて行く。 戻らない、戻れない時間が足し算されて行ってしまう。 背... 続きをみる
コロナ事変 4
そんな生活環境の変化をひろみに話をしているのだが、俺の行動パターンが変化をしたと言う事は理解してくれているらしい。 しかし、これまでのひろみの人生に於いて、労働により賃金を貰うと言う、いわゆるバイトや会社員などの賃金労働経験が全くないお嬢様には、この人生の不公平感はいくら説明をしても細かい気持ちの... 続きをみる
桜の花びら
絶え間なく降り注ぐ桜の花びらの中で、 白く明るい花曇りの空と、光る海を見下ろしながら、のんびりと三浦半島の岡の上で過ごして来たよ。 平日だったから、人出もまばらでゆっくりと二人切りで過ごす事ができたんだ。 ほぼほぼ素っぴんで、何故か飾り気のない白いブラウスに薄手のジャケット。 短めのタイトなスカー... 続きをみる
勧善懲悪
何かが始まっている分けでもない 貴女の為に、 そうしようと 思った分けではないのだけれど。 自分に対しての言い訳としての 大義名分がなければ、 自分自身を勧善懲悪の悪役に なってしまいそうなので、 己れの正統性を保つ為に 誰かの為にしているんだと言う、 正統性が欲しかったのかも知れない。 勿論、 ... 続きをみる
水墨画
聞こえて来る筈の音が 部屋の中まで聞こえて来ない 不自然な昼下がりだった。 静寂を装った雪の音色に包まれている。 ホテルの目の前を走る車は、 皆、ゆっくりと慎重に流れていた。 まるで真綿を敷き詰めた様な 暖かそうな景色には、 誰の足跡も残せない真っ白な拒絶と 全てを包み込んで自由を許さない 厳しさ... 続きをみる
それまでの俺
なぜ、 こんなに似合わない翳りを 纏っているのだろう。 儚げな可愛らしさに 冷たい蒼い陰が、 滲み出していた。 この表情が 無邪気に笑うと、 どれだけ 可愛いくなるのだろう。 このどことなく 幼さが残る顔立ちが 笑顔になったら どれだけ可愛いのだろうか。 心のざわつきが 抑えきれない。 無理に平静... 続きをみる
聞こえて来る筈の音が 部屋まで聞こえて来ない。 静寂な雪の音色に包まれている。 まるで真綿を敷き詰めた様な 暖かそうな景色には、 誰の足跡も残せない真っ白な拒絶と 全てを包み込んで自由を許さない 厳しさが見えていた。 窓の外に広がる水墨画の様な 色彩を失なった色調の景色。 それを静かに佇み眺めてい... 続きをみる
現彼女と次彼女
我が儘を言ってくれる。 我が儘を言って来る。 ってのは、俺に対して遠慮が無く、気兼ねせずに自由に自分の要求を伝えられているって事で、ある意味では心を許しているって事であると言う反面で、それだけ不満を抱えてしまっているって事の現れでもあるんだろうと思う。 一方、言いたい事が、多分、沢山あるのだろうと... 続きをみる
笑顔の天秤
覚えて居たくないのに 思い出になってしまうだろう瞬間が 繰り返され記憶に刻まれて行く。 君が笑っている。 はしゃいで、嬉しそう。 去年の今日も同じ様に チョコレートを片手に あの改札口からにこやかに 駆け寄って来て 嬉しそうに笑ってくれた。 バレンタインもクリスマスも、 誕生日も出逢いの記念日も、... 続きをみる
過ち-炎
燃え拡がる私の恋心 消えない炎が赤く隅々にまで どんどん燃え盛って行く。 隙間なくひしめき合い 絡み合う炎は渦を巻き 真っ黒な黒点を 私の心に生んでいる。 この熱いあなたへの思いは もう閉じ込めるなんてできないよ。 この胸を突き破って 噴き出してしまいそうなの。 その時、 あなたには真正面にいて欲... 続きをみる
過ち-3
私には居場所がなくて 生きていたくなかったけれど かと言って死を選ぶ気には なれなかった。 だけど、死ぬ事には 躊躇う未練も持っていなかった。 いつまで経っても 軽やかな心が手に入るわけでも 生き辛さがマシになるわけでも なかったけど、 しつこく側に居るあなたは 誰にも言えなかった苦しさを 静かに... 続きをみる
過ち-2
限界になっているのに 助けてと伝えられる人が 私の傍に誰もいなくて、 それを話せる人が 何処にもいなかった。 生きているのが辛いのに、 それを誰かに理解して貰おうと していなかったし、 誰に話せば良いのかも分からず、 何をどうすれば良いのか 考えようとはしなかった。 今居る場所が、 自分の居場所だ... 続きをみる
過ち-1
今まで、何が見えていたのだろうか? すっかりと結露してしまった窓ガラスを手の平で一掃して、外の風景を改めて眺めて見たものの、そこから見える景色は、重苦しい曇り空と寂れた冬木立しか見えやしなかった。 いったいいつ頃から、俺の生き方はこんな景色になっちまったんだろうか。 確か、新緑と草花の間を薫風が漂... 続きをみる
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