敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

別れのブログ記事

別れ(ムラゴンブログ全体)
  • なんちゃって

    終わらせるのには、もう既に遅過ぎる年月を俺達は過ごしてしまっていた。 いつもとは違う、居心地の悪い違和感が漂う君の隣に、 いつもの様に当たり前に胡座をかいて座り、この場の雰囲気に合った 思い付く限りの適切な口火が切れる言葉を探していた。 重苦しくのし掛かる僅かばかりの時間でたちまち疲弊感に襲われ考... 続きをみる

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  • 惜別

    別れた当初は、迷ってる。 って感情が一番強かった。 本当にこのまま惜別してしまってもいいんだろうか? 別れる時期は今のタイミングで間違っていないか? もう一度考え直して、何か他の案が無いのかを考えるべきじゃないのか。 次に、したのは後悔かな? 出会ってしまって、好きになって恋をした。 その過程の一... 続きをみる

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  • 大して貯まってませんが

    X?未だにツイッターの方が通りが良い気がしてるんですが、ただ単純にXと書かれてもSNSの例のサイトだって頭の中で即座に理解するほどには浸透してない気がして、皆さんはもうXで定着しているんでしょうかね。 例によって例の如く、そのXに投稿した下卑た単文を幾つか載せちまいます。 「何が言いたいの?」など... 続きをみる

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  • あの笑顔

    たまには路線を変更して、書けもしない失恋的なもんを想像してみました。 てか、はなっから俺は明るいお話しなんぞは書けてないじゃんね。 最後に大好きだった笑顔を見たかったんだ。 それくらいはしてくれてもいいよね。 だってこれを最初に切り出したのは 他の誰でもない君なのだからさ。 約束した積りはないけれ... 続きをみる

  • いってらっしゃい。

    「いってらっしゃい。」 軽く唇を合わせ、 肩に手を置いて、 彼女のサラリとした黒髪を 手の甲に感じて。 そう、 いつもの朝の出勤時の様に このドアを閉じて。 たった今、 彼女が閉じたドアを見詰め 俺はもう一度、 何かを確かめる様に、 小声で 「いってらっしゃい。」と 呟いた。 長いブーツや華奢なパ... 続きをみる

  • ついったぁ

    ふわりと風を孕んだロングのフレアースカートの中に、じゅくじゅくとした発散し切れない滾る欲情を閉じ込めて、 君は、さもあらんと言わんばかりに颯爽と去って行った。 君を苛んでいた俺の唇の周りにはまだ、ねっとりとした確かな余韻と僅かな悔しさだけが残されていた。 香りが満ちた蒸れたスカートの中、ちょこんと... 続きをみる

  • 続、リング

    まんじりともせずに、 色のない、 音もない空虚の中に ぽつぅ~んと独人。 届けられた手紙の内容に 心を葬られたままで 己れの所在を喪っていた。 「まさか」 受け止められるはずのない内容を 否定するでもなく かと言って 認められもしなかった。 遠い昔の記憶が 鮮やかな色彩で 昨日のできごとの様に甦り... 続きをみる

  • 無闇矢鱈

    すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺めながら切り出した、「もう」は、遥か三分前の昔の出来事。 闇... 続きをみる

  • Twitter語録

    一緒にいたい ただ側にいて 貴方の役に立ちたいの  お前が  何の役に立つんだよ ついうっかりと出てしまった 売り言葉に買い言葉だった 一瞬にして曇る表情と 溢れ出す涙 打ち消す為の言い訳が 雪だるま方式に膨れ上がり 取り返しの着かない 結果を招いてしまった それが同棲の始まりだった 歩道と車道の... 続きをみる

  • その10分間

    その涙の訳を俺は聞けない。 聞いてはいけないんだ。 もしも、 この空気感を読み取れずに 安易に尋ねてしまったら 俺は、 ここには居られなくなってしまう 気がしたんだ。 10分後の俺は、 君の隣に座り、 肩を抱きながら 慰めていられるのだろうか。 だって先に君が言い出したんだ。 昨日の出来事。 いい... 続きをみる

  • あの「ありがとう」。

    「さようなら。」で 終わりにはしたくはなくて、 「ありがとう。」で 最後の区切りを着けた。 ありがとうなら、 ここで全てが 終わらない気がして、 ありがとうと言う 言葉を選んだんだ。 さようならでなんて、 終わらせたくなかった 今までの二人の歴史。 重ねて合って来た 美し過ぎる思い出の終止符には、... 続きをみる

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  • 枕の悲哀

    この枕はいったいどれだけ 彼女の呻き声を 飲み込んだのだろう 時は掻き毟られ またある時は噛み付かれながら 彼女の快楽と共に ずっとこのベッドに君臨していた 長い黒髪を纏う事を失った 少しくたびれた枕は その残り香さえも もうすっかりと手放して 行儀良く俺の隣で 息づく事なく ただ置かれているだけ... 続きをみる

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  • 残念だよ。

    何も起こらなかった。 そこからは、何も始まらなかったし、 何も生まれなかった。 幾つもの夜に数百に及ぶ DMを送り合い文字で語り合った。 最初、俺はただ彼女を励ましたかっただけだったんだ。 お互いに、得体の知れない者同士が、このnoteで他愛のない感想のメッセージを残し、twitterのDMで触れ... 続きをみる

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  • 斬文 4

    貴女のため息が いつしか銀色の雲になり、 この澄んだ夜空の あの綺麗な月を滲ませる。 うつ向いて前髪に隠された瞳が、 膝の上で絡めた二人の指先を見てる。 その横顔に月明かりが 翳り出すのが辛かった。 さっきまで、 あんなに綺麗だった下弦の月を 隠せるほどの重いため息。 鈍色のため息。 ベた凪ぎの海... 続きをみる

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  • そんな理由で、

    掛ける言葉を失った、 風を孕んだ髪が舞い上がり チラ見した横顔。 強がる事も出来きなくなって 表情を失った彼女が 大丈夫な分けないのを 俺は良く知ってる。 だからと言って、 選び切れずに呑み込んだ 幾つかの言葉の候補を 手探りで探しても 喉の奥 胃が痛み出す程の 苦しさにさいなまれ たった一言 「... 続きをみる

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  • 慣れないな、

    こんな年になっても、 「別れ」に 慣れる事が出来てないんだ。 情けない。 てか、出会いから、 「好き」に至るまでのプロセスも 不器用過ぎて、 俺は、 この年になるまで、 いったいどんな恋愛を積み重ねて 何を学んで来たのやら、 自分の「いい加減」さに 嫌気が差している。 乗り越え方も学ばずに、 ただ... 続きをみる

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  • 痛ってぇ~わ

    蒼く冷たい涙を貴方に送ります。 これは、哀しみを表す標ではありません。 これは、淋しさで流れる涙ではありません。 これは、私の中に常にあった覚悟が 訪れてしまった涙なんです。 悲しみではありません。 ただただ、悔しいのです。 こうなる事を知っていながら、 常にあった別れの不安から 目を逸らして目の... 続きをみる

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  • 引き払えぬ部屋

    四年以上も過ごしたこの部屋を、 とうとう片付けなければならなくなってしまった。 想い出だけしか残されていないこの部屋は、余りにも俺逹が息づいていて身動きが取れない。 何もかも全てが俺と、彼女との暮らしを物語って、何一つ動かせやしない。 タンスの二番目の引き出しには、未だに彼女のカラフルな下着が、綺... 続きをみる

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  • 消去

    一つ一つ、 思い出を、 痕跡を、 写真、 LINE、メール、DM、 サムネ、番号、 笑顔、泣き顔、 記憶までも、、、

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  • ありがとう

    「ありがとう」 その言葉は、 余りにも気軽で 薄っぺらだけど、 それを 何度も吐き捨て合うしか お互いの気持ちを 言い表すべき素直な言葉が 見つからなかった。 溢れ出るあらゆる気持ちは、 全部その言葉でしか 表現できなかったんだ。 さよならすらも 「ありがとう」としか 言えなかったんだ。 簡単で薄... 続きをみる

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  • an actor

    でも、終わりの時って、 案外こんなもんなんだろうな、、、 想像していた様な修羅場もなく、 ネチネチとしたねちっこさもなく。 あっ、そうなんだ。 と、妙にあっさりとさっぱりと。 いや、長過ぎていたから、 心の軋む機微までもが見えて、 辛いんだろうなぁ~、、、 なんて覚悟をしていたのに、 逆に、 長過... 続きをみる

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  • あら?フォー!

    こんな下らない生き方をしていると、色々な物事の判断に迷う事が頻繁に出て来てしまうので、なんとなく常に何かに追われてさ迷っている気がするんだ。 スッキリと晴れ晴れした気持ちには、なかなかなれないでいるのが現状だな。 とは言え、常に思考力が正常に回転している分けではないので、ぼんやりとボヤボヤしている... 続きをみる

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  • グズ

    こんな時に、 そんなに優しい 良い人になんてならないでよ。 こんな時に、 そんなに私の想い出を 美化する様な真似しないでよ。 今泣き出したら、 私はもう何も出来なくなる。 私を泣き止ませるのは もうあなたじゃないんだから その優しさは 凶器と同じだわ。 その言葉に、 すがれなくなった自分は あなた... 続きをみる

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  • あゆみん 3

    俺は、一度好きになった女は、 滅多に嫌いにはならない。 一度、愛したら、 その心や気持ち、内面を 好きになっちゃうから 外見が気にならなくなるのかな。 だって、愛してる人が、 もしも、万が一、 交通事故や病気で 変わり果てた姿に なったとしても、 愛してる事に変わりはないから。 それは、何十年の時... 続きをみる

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  • その名は。

    先ほどテレビを視ていたら、とある大物お笑い芸人が、工業高校の機械科卒業だと自分の事を卑下するような発言をしていたんだ。 そっか、工業高校の機械科ってのは一般常識的には恥ずべき経歴なんだよなって、改めて心に留め置く事が出来た言葉だった。 時代背景としては、その芸人さんよりは遥かに昔の、暴走族が全盛期... 続きをみる

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  • 紫陽花の花

    いくらどんなに考えてもこたえなんてものは誰も教えてくれなかったし、何処にもありはしなかった。 それでも、そのこたえを知りたくて、理解をしたくて、納得したくて、もがきながら探し回っていたんだ。 今年もまた紫陽花の花が咲き出してしまった。 兎に角、終わらせるべきものは終わらせる事が出来たんだと思う。 ... 続きをみる

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  • うじうじ

    誤った解釈を解いて上げなければ、されたままになってしまう、その文字が示すの通りの誤解。 別に、嫌いになった分けじゃないんだ。 いいや、寧ろ、そのままでいればもっと果てしなく好きになってしまって、辛くて身動きが取れなくなるまでに惚れてしまいそうな予感すらするくらいに好きだったんだ。 だけど、それが決... 続きをみる

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  • うだうだ独り言 5

    最初の頃は彼女も、俺に家族がいると言う事に後ろめたさを感じていたのだろう。 会社帰りに、週に1~2回程度、3~4時間の時間を割いて、当時の彼女のアパートにまで足を運び食事に誘い出していた。 そうでもしなければ当時の彼女の生活の中には、部屋から外出する事と言ったら自分の食事の材料を買い出しに出るだけ... 続きをみる

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  • コロナ事変 5

    「待っている。」は、 時間を引き算しながら、時の経過と共にやがては訪れて来る、その時間に近付いて行く気持ちの待ち遠しさがあるけど、 別れてしまえば、時間は足し算になってしまう。 別れた瞬間から、どんどんと自分に時間が積み重ねられ足されて行く。 戻らない、戻れない時間が足し算されて行ってしまう。 背... 続きをみる

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  • コロナ事変 4

    そんな生活環境の変化をひろみに話をしているのだが、俺の行動パターンが変化をしたと言う事は理解してくれているらしい。 しかし、これまでのひろみの人生に於いて、労働により賃金を貰うと言う、いわゆるバイトや会社員などの賃金労働経験が全くないお嬢様には、この人生の不公平感はいくら説明をしても細かい気持ちの... 続きをみる

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  • 寸劇

    閉まったドアに パーの手の平を貼り付けて、 「さようなら、ありがとう。」 唇がそう動いている。 応える言葉が見付からず、 上手に笑顔が作れない。 いいや、 こんな時に笑えないのを 知っているはずだから。 唇が震えて歪んでうつ向いて、 それでいて、 確りと瞳は俺を見据えている。 グーになった拳には、... 続きをみる

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  • 勧善懲悪

    何かが始まっている分けでもない 貴女の為に、 そうしようと 思った分けではないのだけれど。 自分に対しての言い訳としての 大義名分がなければ、 自分自身を勧善懲悪の悪役に なってしまいそうなので、 己れの正統性を保つ為に 誰かの為にしているんだと言う、 正統性が欲しかったのかも知れない。 勿論、 ... 続きをみる

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  • 後悔の始まり。

    それから、どれだけの時間が過ぎたのだろうか。 スマホの画面に明かるくなって、通話終了の絵柄が表示され、やがて真っ暗な闇が訪れた。 ぼんやりとした部屋の灯りの中に、時計の音だけが静かに単調に降り注いでいる。 脳裏には、目の前で目を擦っている彼女の姿が、手を伸ばせば触れられるように浮かんでしまっている... 続きをみる

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  • ありがとう。

    「ありがとう。」 この頃、なかなか会えなくなってしまっている彼女とデートをしている時、 彼女が良く口にする様になった気がする。 今まで、彼女はこんなに頻繁にこの「ありがとう」を俺に対して言っていただろうか? ふと、小さな不安と共に、彼女の心の中にある僅かな綻び(ほころび)を感じる気がしてならない。... 続きをみる

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  • 現彼女と次彼女

    我が儘を言ってくれる。 我が儘を言って来る。 ってのは、俺に対して遠慮が無く、気兼ねせずに自由に自分の要求を伝えられているって事で、ある意味では心を許しているって事であると言う反面で、それだけ不満を抱えてしまっているって事の現れでもあるんだろうと思う。 一方、言いたい事が、多分、沢山あるのだろうと... 続きをみる

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  • 過ち-清算

    お願いだから、 泣いてくれ。 頼むから、 その無表情は止めてくれないか。 そんな感情のない無表情で、 こんな話しを聞かないでくれ。 俺が今、投げつけている言葉は、 そんな顔で受け止める 話しじゃない筈だ。 お願いだから泣いてくれ、 怒りを露に叫んでくれ、 そして、 構わず話しを遮ってくれ。 こんな... 続きをみる

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  • 馬鹿な約束

    思わず瞼を閉じて その声に耳を傾けた。 速まる鼓動に、 その言葉は掻き消された。 「さよなら。」 耳に押し付けた携帯の奥底に ゆっくりと沈み静寂が訪れる。 やっと絞り出したかすれた声で ただ一言 「うん」と、 応えるしかなかった。 固く閉じた瞼の奥の走馬灯は、 全て笑顔なのに 震える指先は何も躊躇... 続きをみる

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  • 一刀両断

    女のウソには 聞き流す余裕を 女の強がりには 遠回りして労りを 女の見栄には お付き合いを 女の涙には 花束と強めのハグ 女の謝罪には 寛容さと頭ポンポン 女の怒りには ピアスやリングで そんな女と別れる時は 鋭い日本刀で一刀両断に 秒前までを普通の日常を そして一瞬で一太刀を浴びせ 血飛沫を浴び... 続きをみる

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  • あっさりとした愛

    「愛してる」 と言う、陳腐な言葉がある。 勿論、愛なんか目に見える様な実態などない。 だけど、自分の気持ち、心には、 確実に実在感のある感情。 一方、愛しています。 の、言葉を手向けられても、 自分の心には、 その度合いや実感は、なかなか 瞬時には、伝わっては来辛いものだ。 例えば、 熱し易く、冷... 続きをみる

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  • やっぱりね

    鋭く尖った切先を輝かせている 貴方の言葉に怖れていた。 どんなに固く必死に閉ざした 私の心でも いとも簡単に突き刺して しまうのでしょう。 もしも、貴方に少しでも 躊躇える気持ちがあるのなら 私の眼差しに気付いて欲しい 貴方に向けられている この恐怖を お願いだから読み取って 冷たい刃(やいば)の... 続きをみる

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  • ストーンウォッシュ

    ヤマハXJ750に跨がり、エンジンをかける。 横浜インターから東名高速に乗り、 ひたすらアクセルを握り走り続けた。 センターラインがライトに浮かんでは消えを繰り返し永遠に点滅している様な錯覚を覚える。 時々、大型トラックがノロノロと車線を塞ぎ、追い抜く際に乱気流を 撒き散らして、二輪の車体を風圧で... 続きをみる

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  • ウザくら(ウザい桜)

    残された僅かな時間に 私はどれだけの 傷跡を残せるかな 足元に絡み着く 薄くて淡い色した 桜の花びらが ミュールの隙間に 入り込んで 貴方に向いた足が 進まない ここまでならば 睫毛が触れる程 近づきたいのに いったい何枚の 花びらが 二人の間に舞っているの 伸ばした腕のその先に 小癪な笑顔が悔し... 続きをみる

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  • シャボン玉

    貴方の息が ふぅー、ふぅーと 吹き付けられて ポロリン、ふわりと 出来たシャボン玉。 七色の渦が流れる虹を纏い 風に舞い上がる。 私はその中から ふわりと貴方を 眺めていました。 いつ割れるか 分からない 薄くて儚い 皮膜に包まれて ほんの一時 貴方の視線に 追い掛けられて 無邪気に はしゃいで ... 続きをみる

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  • これで、、、

    瞼を閉じてその声に耳を傾ける。 速まる鼓動に掻き消されたさよならは 携帯の奥底にゆっくりと沈み 静寂が訪れる。 やっと絞り出したかすれた声で ただ一言 うん と応えるしかなかった。 瞳の奥の走馬灯は全て笑顔なのに 震える指先は何も躊躇わずに 画面をスライドさせた。

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  • 孕みたい。

    全裸ながら凛とした佇まいで 目の前に立つ彼女は、 その決意を露に示す眼差しを 真っ直ぐに俺に向けて言った。 「貴方の赤ちゃんが欲しい」 と、 両手をお腹に当て子宮からの 叫びに従う様な聲が 俺の心に突き刺さった。 禁断の決意が女の性と業で 結実して剥き出しになる。 俺は戸惑いや驚きよりも、 抱いて... 続きをみる

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  • 夜景に孤独

    この広い都会の中で、 誰一人として俺を知らないなんて そんな孤独を感じていた。 窓の下に無限に拡がる大都会の 瞬く夜景。 その一つ一つの灯りには 理由があって、 会話や笑顔が照らされてる筈なのに、 硝子に映る俺の影は、 今日も一人ぼっちで 何も聞こえては来ない。 たった一人の大切な女が、 この場所... 続きをみる

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