敗北者のブログ

長年生きて来たぢぢぃの独り言

敗北者のブログの新着ブログ記事

  • 転んだの。

    躓いて転んだ。 立ち上がれなかったんだよね、私は。 痛くて苦しくて、 そしてみじめでさ。 消えて失くなってしまいたかった。 誰も助けてくれないと感じていた。 誰からも無視をされて 相手がいなくなってしまった。 なんて言う 孤独感と言うよりも、 もっと、何もない空白の空間に たった独りの殻の闇に泳い... 続きをみる

    nice! 4
  • ご休憩

    昔から不思議に思っていた事がある。 ラブホのご休憩2時間の縛り。 短くないっすか? 例えば、 付き合い始めの彼女を初めて連れ込んだ場合。 お互いの意思決定がまだ曖昧な時期に、これでセックスをしちゃっても良いのかな? なんて多少の迷いがある様な不安を持ちつつ入った場合には、 もたつくよね? そんな時... 続きをみる

    nice! 4
  • 本屋さんが

    スマホのブックマークを開いて繰り返し読む本てないんだ。 やっぱり、処分に困りつつも本棚にいつまでも鎮座している紙の本の方が、手に取り易くて反芻するんだけどな。 街中の本屋さんがどんどんなくなって、棚の出会いがなくなると心の寄り道を失った様で淋しいな

    nice! 6
  • パねぇんだ

    駅前に車で迎えに行ったら いつもの様に 隣の席に乗るかと思いきや いきなり後ろに乗り込んで ワンボックスのカーテンを閉じる彼女 密室と言えば密室 とは言え駅前を歩く 多くの人からは フロント越しに丸見えなんだけど ごそごそとスカートを脱ぎ出した 彼女の欲情って半端ねぇんだ 彼女の欲情って半端ねぇん... 続きをみる

    nice! 6
  • 化け物

    寝転んでいる彼女の くびれたウエストラインに 左腕を突っ込んで抱え 巻き付ける様にホールドしながら 臍下に左耳を押し当てて、 長くて太めのすりこぎ棒で、 突き上げ続けていた。 何度も何度も 行き着く所まで達して 正気を失っている彼女の、 喧しく騒ぎ立てる 悲鳴や嗚咽に混じって、 腹の中を 無慈悲に... 続きをみる

    nice! 4
  • 猫と犬

    世の中には沢山の人々が生きて暮らしてる。 その人々は、その体の構造の違いによって、 ほぼ確実に男と女って言う性別に分類されるんだ。 いや、心の在り方や恋愛対象とは別にしてね。 玉と竿か乳と穴の2種類かで男か女に分類されちゃうよね。 で、男と女ってのは同じ人類で動物としては哺乳類の人科に属してるのか... 続きをみる

    nice! 6
  • サディスティックツィート

    自分の感情や思考で判断して勝手に俺のモノを含んで奉仕を始めるのは止めろ 俺の精子は俺の意思で出したい時に出したい所に出す お前はただの肉の穴として、いつでもどの穴でも使える様にスタンバイして傍にいればいいんだ 俺の性処理の道具としておもちゃとして使われるのを誓ったのなら そんな所から血を垂らしてる... 続きをみる

    nice! 5
  • オナホ

    イケない事はあっても勃たない事はなかった。 一度彼女の口の中に含まれてしまえば、俺は瞬く間に強張り元気に猛る事が出来たんだ。 勃ってしまえば、彼女は自由に股がり思うがままに自身の中に埋め込み、その使い途を楽しんでいた。 朝に晩に、勿論夜のベッドの中でも。 その切っ掛けと状況が整っている時ならば、何... 続きをみる

    nice! 4
  • 今夜は皆既月食。 彼女との待ち合わせ場所も決めたので 後は空模様が気になって 会社の西側の窓を開けた途端に 目に飛び込んで来た 今までに一度も見た事のない 感動的な夕焼け 加工無しでこの茜色は バエる

    nice! 4
  • あゆみ

    その人の名は、 俺は、25年振りに再会した昔の恋人の姿を見て、 一瞬でも「汚い」と思ってしまったんだ。 そんな俺を、ずっと俺自身が許せずにいるんだ。 俺の知らなかった、この30年間の空白の年月にあゆみがどれ程の苦難を乗り越えて、どれだけの辛さを味わって来たのかを考えもせずに、自分の自堕落な安穏とし... 続きをみる

    nice! 4
  • 缶ビール

    俺、なんかちょっと悔しいっす。 前回に投稿した「芋焼酎」 ほろ酔い気分の時に、ふと思い出した昔の情景を、気軽に気楽にポンポンと書き殴って、実にあっさりと書き上げた物だったんだ。 なにせ、酔っていたもので、タイトルなんかにも気を使わずに、目の前に置いてあった焼酎の瓶に貼ってあるラベルを見て、内容には... 続きをみる

    nice! 4
  • 芋焼酎

    感情を抑制できなくて、 何一つ衣を着せず 浴びせ掛けた無慈悲な言葉。 だけどそれは有りのままの 俺の気持ちそのもので、 感情が勝ってしまって 嘘や偽りなんかで 飾る余裕はなかった。 包み隠さずに真実を 俺の心にいつもあった 君への不満、思い、感情の塊 ここで吐き出し 伝えられなければ 君は 何度も... 続きをみる

    nice! 7
  • 白髪を憐れむ

    艶がなく纏まりのない乾いた栗色のショートヘアーが悲しくて堪らなかった。 あの頃。 お腹の上に股がって上からキスを迫って来る時には、汗ばんだ俺の顔に絡まって、決まって唇に纏わり付いて来た長い黒髪。 バイクで家まで送る時には、排ガスに曝されるのを嫌って、束ねてからジャケットの内側に仕舞い込んでメットを... 続きをみる

    nice! 6
  • Twitter語録

    ねぇ、私を本当に愛してるの? そんな質問をする女になんて 俺の彼女でいる資格などない。 私を好きに扱って 天国より上にある 女のあの世に連れて行って このイキ過ぎた体が大好物なんだ 屍の様にぐったりとした裸体を オナホの様に扱い 遠慮なく突き上げる快感 未来がないからと言って 愛さないわけには行か... 続きをみる

    nice! 3
  • 鈍色のリング

    当時の値段で 二千円もしなかったと記憶している。 あれは確か、 表参道の古びたアパート前の歩道に やる気のなさそうな ヒッピー風のお兄さんが、 黒い敷物の上に 安っぽいアクセサリーや ガラクタを並べて売っていたのを、 あゆみんが笑顔で手招きをしてまでして 俺をその場に座らせて 選ばせたリングだった... 続きをみる

    nice! 4
  • 瓶詰めの妖精 2

    小さな小瓶が手のひらにすっぽりと収まり、たかが青いガラス製の小瓶だと言うのに、中を覗いた瞬間に、そこにはまるで大海原が広がっているかの如くに果てしない無限の広がりを感じたのだった。 青一色に彩られた、奥行きのある小瓶の中には、まるで砂丘が広がっているかの様にも見えていた。 何処かノスタルジアを感じ... 続きをみる

    nice! 3
  • 枕の高さが

    枕の高さが合っていないんだ。 いや、高さではなく、高くなっている位置が違うんだ。 頭のてっぺんの方が高くて、首の方に向かって段々と低くなって行ってる。 これでは顎が引かれて頭が前のめりになってしまってる。 こうじゃないんだよな。 後頭部、そう、盆の窪辺りを高くしたいんだ。 だいたいこの枕は根性が無... 続きをみる

    nice! 4
  • 鎮欲

    今日の彼女は、いったいどうしたんだろうか。 中に入れた掌を拳に握る前に何度目かの絶頂に達してしまっていた。 俺はまだ、それほど激しく指を動かしてもいなければ、子宮口付近を刺激すらしていなかった。 指先を束ねてグリグリと押し込こもうとしながら、サクサクと訓煮を開始し始めていた矢先に、腰を突き上げて絶... 続きをみる

    nice! 2
  • 瓶詰めの妖精 1

    街中をぶらついていたら、ふと目に着いた雑貨屋があった。 そう言えば、いつも食卓の中央に置いてある一輪挿しが、大輪の花を飾ると見た目のバランスが悪そうで、実際にもおだまきや八重咲きのダリア等を飾ると倒れてしまいそうで不安だったんだ。 花を飾るのは、気持ちの安息を得る為なのに、妙に不安定でアンバランス... 続きをみる

    nice! 2
  • 家内は、、、

    家内はお喋りだ。 そして、しゃべりながら「手荷物を渡す。」 そう、これもまた結婚前に判明した彼女の面白い癖なんだな。 二人で買い物や食事などで外出した時、いわゆるデート?をしている時に、例によって例の如く天気の話しやら夕べ食べた夕食の話しや友人Aの話し、歩いていて目についた花の話しやすれ違った散歩... 続きをみる

    nice! 3
  • 泣き虫だったなぁ

    結婚前のまだ婚約とかをしていなかった、まだ家内が単なる彼女でしかなかった頃。 今と変わらずにお喋りだったのだが、 更にたちの悪い事に泣き虫だった。 ちょっとした言葉尻の言い間違えをしただけなのに、直ぐに表情を曇らせてはピーピーと泣き出していた。 いやいや、可憐で可愛い女の子ならばともかくとして、 ... 続きをみる

    nice! 7
  • 薔薇の眠り

    静かで穏やかな時間が、 ゆっくりと流れている。 規則正しい 寝息を肩先に感じながら 彼女の旋毛に唇を添える。 フレグランスの残り香が 仄かに香り 愛おしさが込み上げてくる。 艶やかな黒髪に 指を梳いて 複雑に絡み合った 解れ髪をほどく。 柔らかな感触で すりすると滑らかに 指を擦り抜け 清らかな流... 続きをみる

    nice! 5
  • 家内はお喋りだ

    家内はお喋りだ 側にいる時には常に何か話してる 日常の他愛ない出来事 どうでもいい内容の話しなんだけど 楽しそうに時には嬉しそうに 俺の毎日は 家内の明るさに助けられてるんだ 家内はお喋りだ 家に帰ると、お帰りから始まり 暫くの間は側にくっついて歩きながら 今日の出来事を語っている それを毎日見て... 続きをみる

    nice! 6
  • 小夜 3

    まだ陽射しに衰えが見えない午後の森の中、明るい木漏れ日がキラキラと舞って、夕方でもないのにひぐらしが切なげな輪唱を降り注ぎ、その声を引き裂くかの様にやけくそになってみんみん蝉が鳴いていた。 資材置き場の倉庫内は、森の湿度がみっちりと漂い、半端ない暑さが立ち込めていた。 真夏の暑さの中をだらだらと歩... 続きをみる

    nice! 3
  • なぁ月よ。

    今夜もしれっとした薄い月 なにやら目を細めて 冷めた眼差しで 俺を少し軽蔑をしてやがる 邪魔くさいんだよ、ばか野郎がっ! そんな高い所から 見下ろしやがって。 興味本位で根掘り葉掘り じっと見詰めて居やがって お前なんかに俺の何が分かるんだ 相談してる分けじゃないんだ 単なる独り言 愚痴ぐらい溢さ... 続きをみる

    nice! 2
  • 小夜 2

    「今はもう、縁の薄かった小学校の頃の友達とは余り一緒にはいなくて、新しい面白い奴とか楽しい奴らと過ごしてるんだよね。」 「それって、応えになってないじゃん。 手紙は読んでくれたんだよね?」 「読んだよ。読んだけど、、、 今、始めて好きって意思表示したんじゃん。 手紙には、そんな事は一言も書いてなか... 続きをみる

    nice! 5
  • 小夜 1

    よせばいいのに、頑張ってちょっと長めの、かと言って小説なんてとても言えやしないお話しを書き出してみました。 起承転結などと言うストーリー的な展開もありませんし、誤字脱字のオンパレードで多少の苛つきを感じてしまうのかも知れませんが、忍耐力に自信が御座いましたらどうぞお目を通して見て下さい。 中学一年... 続きをみる

    nice! 2
  • ねぇ濡れちゃったよ

    ねぇ、濡れちゃった。 ソファーに座っていた俺の股の間に、パンツ一丁で割り込む様にお尻を捩じ込ませて早苗が座って来たのは一時間くらい前の事だった。 毎週月曜日のこの時間は、俺のお気に入りのドラマをやっているので、出来れば落ち着いてのんびりと観ていたかったのだが、ほぼほぼすっぽんぽんの彼女が、いつもの... 続きをみる

    nice! 2
  • 残念だよ。

    何も起こらなかった。 そこからは、何も始まらなかったし、 何も生まれなかった。 幾つもの夜に数百に及ぶ DMを送り合い文字で語り合った。 最初、俺はただ彼女を励ましたかっただけだったんだ。 お互いに、得体の知れない者同士が、このnoteで他愛のない感想のメッセージを残し、twitterのDMで触れ... 続きをみる

    nice! 2
  • 一昼夜の情事

    黒すぎる藍色が、次第にブルーグレーに侵食されて行く空を二人で眺めていた。 夜明け前と言う名の、時計を見たくない時間帯に、俺の一物は彼女の体内でかろうじて息づいていた。 美し過ぎるパノラマ映像が、朝の始まりではない夜の終わり様と、まだ物足りなさそうな彼女の夜更けの延長が一致していた。 一物を包み込ん... 続きをみる

    nice! 5
  • 汚れた栞

    汚れてしまった栞を 挟んだページに綴られた 憂鬱と不安 行く先を 見付けなければならない 真っ白なページには ペン先を向けられず 落書きすら出来なかった あいつらはみんな ここに何かを見付けて 思い描くビジョンが あるのだろうか 俺だけが 取り残されたこの椅子で ため息に汚される ページから目を背... 続きをみる

    nice! 3
  • 卑怯者

    そう、シックな落ち着きのあるダークブラウンのロングドレスが似合いそうな、綺麗な女性だったんだ。 でも、もしかしたら、 やっぱり、彼女も普通?ではなかったのかも知れない。 別に俺に取って普通かどうかなんて、そんな事はどうでも良かったんだ。 だって俺は、今まで付き合って来た女性の中には、そんな普通?で... 続きをみる

    nice! 3
  • 潰えた思い。

    こうなるべきだと、ずっと以前から考えていた。 そう、どう見ても俺には似つかわしくない相手だったから。 「愛人」と言うよりも、世間的には寧ろ親娘のように見えていたんだと思う。 なので、街中を歩いている時に手を繋いでいる事が妙に不自然に感じていたんだ。 時には、俺の腕を抱くように両腕で包み込んで体をく... 続きをみる

    nice! 4
  • 健康診断

    実は、今月の7日から明日22日までの16日間、会社を休んでました。 お盆休みにワクチン注射休暇に健康診断と持病の定期通院を連続でくっ付けたらば、なんと16日間もの夏休みが成立しちゃったんですね。 でも、災害が起きる様な嫌な雨続きに加えてこのコロナ禍の中で病院通い。 しかも、病院内でクラスターが発生... 続きをみる

    nice! 2
  • なげぇ~よ。

    自分以外の男の性欲がどんな感じで、どんだけ強いのか、どれだけ女を求めているのかは分からないんだけど、 事、俺に関しての性欲の強さ?ってのは、強さって意味では決して強くないんだと思うんだ。 俺の場合は多分、今までに付き合って来た女性の性欲が強過ぎたんだと思うんだよね。 てか、何が普通?一般的?と言わ... 続きをみる

    nice! 2
  • 斬文 4

    貴女のため息が いつしか銀色の雲になり、 この澄んだ夜空の あの綺麗な月を滲ませる。 うつ向いて前髪に隠された瞳が、 膝の上で絡めた二人の指先を見てる。 その横顔に月明かりが 翳り出すのが辛かった。 さっきまで、 あんなに綺麗だった下弦の月を 隠せるほどの重いため息。 鈍色のため息。 ベた凪ぎの海... 続きをみる

    nice! 2
  • 斬文(危) 3

    ベッドで膝を交えて見詰め合っていた。 彼女の視線には、 何の迷いも躊躇いも感じられなかった。 純粋に、真っ直ぐに俺の眼を見詰めて、 迷いのない願いを訴えていた。 「こんな歳になってから、 こんな女にされちゃうなんて、 思ってもみなかったよ。」 見るからに痛々しく赤紫色に腫れ上がった土手が、俺自身の... 続きをみる

    nice! 2
  • 斬文 2

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路をほんの少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めで... 続きをみる

    nice! 2
  • 斬文 1

    知らなかった。 分かっていなかった。 そして、少し驚いていた。 私の知らない、 私が、 貴方の中にいた。 どんな風に私は変わるんだろう。 そうじゃない。 どんな自分が、 現れるて来るんだろうか。 どんな自分に、 なってしまうのだろうか。 貴方の色に染まりたい私。 この距離にいる貴方が、 愛おしくて... 続きをみる

    nice! 3
  • そんな理由で、

    掛ける言葉を失った、 風を孕んだ髪が舞い上がり チラ見した横顔。 強がる事も出来きなくなって 表情を失った彼女が 大丈夫な分けないのを 俺は良く知ってる。 だからと言って、 選び切れずに呑み込んだ 幾つかの言葉の候補を 手探りで探しても 喉の奥 胃が痛み出す程の 苦しさにさいなまれ たった一言 「... 続きをみる

    nice! 5
  • 雷鳴

    部屋の窓から落雷を眺めていた。 時々、テレビのニュース画像で観る稲妻とは違って、目の前に広がる実際のパノラマ映像は、一瞬の、しかも何処に落ちるのか予測の着かない唐突な自然現象でしかなかった。 遥か遠くに見えている稲妻は、正に対岸の火事の様で、全くの他人事であって、今の自分には関係のない別世界の出来... 続きをみる

    nice! 3
  • 断った。

    「ありがとう。でも、ごめん。」 応え方としては、最低最悪でなんの捻りもなければ、気遣いもない。 全くもって、自分の気持ちを素直に晒け出してしまっている無味無臭の無感動な応え方だった。 これでは、相手に対して興味がないのを表現してしまっただけではなく、求められている返事としての感情すら動かされていな... 続きをみる

    nice! 4
  • 寂寥【せきりょう】の意味。

    思い出に振り回されて、 今の俺は 上手く生きられていない。 きっと、彼女も今頃はそんな状態に 陥ってるのかも知れないな。 なんて、思ったのは、 そうあって欲しいと願う 俺の薄汚いプライドの 捻れた醜さなのだろうか。 同じ様に落ち込んでいて欲しくて、 自分が彼女に注いだ愛情が 確かな傷跡として 残っ... 続きをみる

    nice! 6
  • アーカイブ

    自己同一性の維持が 思考力の低下で 困窮して混沌としている。 そもそも物事は 一度忘れてしまわなければ、 思い出すと言うコンテンツには たどり着かないんだ。 「彼女と出逢う前の俺。」 何もなかった分けでは ない筈なんだけど、 彼女への感情が 誕生する以前の記憶が 俺のメモリーには、 何故か残されて... 続きをみる

    nice! 2
  • 慣れないな、

    こんな年になっても、 「別れ」に 慣れる事が出来てないんだ。 情けない。 てか、出会いから、 「好き」に至るまでのプロセスも 不器用過ぎて、 俺は、 この年になるまで、 いったいどんな恋愛を積み重ねて 何を学んで来たのやら、 自分の「いい加減」さに 嫌気が差している。 乗り越え方も学ばずに、 ただ... 続きをみる

    nice! 2
  • かさぶた

    かさぶたになり掛けの 半乾きの傷口。 濃紫色の荒廃したハート型 双曲線の先端が ボロボロと剥がれ落ちても 痛みすら感じやしなかった。 目の前を日常が平然と 過ぎ去って、 何時もの暮らしに 呆然と乗って、 巻き起こした事件から 遠ざかっていたんだ。 何かが足らない心を 踏み潰しながら暮らしている。 ... 続きをみる

    nice! 2
  • 痛ってぇ~わ

    蒼く冷たい涙を貴方に送ります。 これは、哀しみを表す標ではありません。 これは、淋しさで流れる涙ではありません。 これは、私の中に常にあった覚悟が 訪れてしまった涙なんです。 悲しみではありません。 ただただ、悔しいのです。 こうなる事を知っていながら、 常にあった別れの不安から 目を逸らして目の... 続きをみる

    nice! 3
  • 魑魅魍魎の化身

    こんな男になりたかった訳ではない。 さりとて、大きな岐路に立たされて迷った覚えもない。 選ぶして選んだ道を辿って歩いて来たら、こんな男に成り下がってしまっていた。 何処でどんな選択を大きく間違った訳でもなく、幾つもの小さな岐路を少しずつ歪めてしまっただけなのに、今となっては、こんなにも惨めでみっと... 続きをみる

    nice! 2
  • 引き払えぬ部屋

    四年以上も過ごしたこの部屋を、 とうとう片付けなければならなくなってしまった。 想い出だけしか残されていないこの部屋は、余りにも俺逹が息づいていて身動きが取れない。 何もかも全てが俺と、彼女との暮らしを物語って、何一つ動かせやしない。 タンスの二番目の引き出しには、未だに彼女のカラフルな下着が、綺... 続きをみる

    nice! 1
  • 友人B

    少しだけ泣かせて貰ってもいいかな? そんな言葉を 言い終らぬ内に溢れ出す涙。 見ないふりして 掛ける言葉をおろおろと探す俺。 もたれ掛かって来て 胸に顔を埋めてしまった。 ん?えっ! あれれ。 これってさ、 少しだけって案件じゃないよね? ぴえん程度の話しじゃないよね? ガッツリと本腰が入ってない... 続きをみる

    nice! 1
  • 私は淫乱

    なんでなんだろう。 我慢できないくらい、 好きが溢れ出して来て、 じっとして いられなくなる時があるの。 そんな時には決まって、 下の方が暖かくなって、 ぬるぬるが 流れ出して来ちゃってるんだよね。 きっと、 私って淫乱なんだよね。 貴方の隣に くっついて座ってるだけなのに 何処かを触られてる分け... 続きをみる

    nice! 2
  • 仕返し

    あっ、来るな そのタイミングは 近付いてくる視線で分かるんだ 目に着けば なんの躊躇いもなく 当たり前の様に まるで乳飲み子が おっぱいを求めるかの如く ごく自然に咥えて吸い付いて来る 準備の調っていない俺は 無抵抗で無防備な ふにゃふにゃが 突然見舞われる暴力に たじろぎながらも されるがままに... 続きをみる

    nice! 1
  • とあるメール

    午前2時過ぎ、 静かな部屋の中で、 枕の中から聞こえる呟きを 聞きながら 私はいつになったら 眠れるのだろう なんて考えてる。 いつもなら、 私が布団を独り占めしてないか 気を使ったりしながら、 眠っている時間帯なんだろうな。 ちゃんと、いつもあなたには、 本当に気を使ってるんだからね。 だけど睡... 続きをみる

    nice! 1
  • 汚れ花

    道路脇で花の姿を 保っている期間が 長い紫陽花は 雨の泥はねや 車の排気に曝されて 憐れな咲き姿で 揺れている 何故そんな姿になってまで 花びらを落とさずに 頑張るのだろうか そんな生き様が 誰かと重なって 浮かび上がる面影 悲しく汚れた 水色の紫陽花なんか 俺は見たくなかったんだ

    nice! 1
  • ぶつくさと呟く

    揺れ動く喪失感には、 どんな色を混ぜ合わせたら 明るい色彩に変われるのだろうか。 絵の具の色は、 色を重ねれば重ねる程に その色彩は黒に近付いて行ってしまう。 明るい色を作ろうとして、 どんなに明るい色を混ぜ合わせても 結局は白には敵わない。 だけど、 光の色彩は交ぜるほどに 明るく輝く明光に近付... 続きをみる

    nice! 1
  • 滲み出す

    俺の心に巣食う水溶性の悲しみが この雨に打たれて流れ出し 傍らに咲く紫陽花を鮮やかな蒼に 咲き誇らせてくれた 余りにも見事な蒼の深さは それだけ俺から出でた思いの 濃さを表しているのだろうか

    nice! 1
  • 消去

    一つ一つ、 思い出を、 痕跡を、 写真、 LINE、メール、DM、 サムネ、番号、 笑顔、泣き顔、 記憶までも、、、

    nice! 1
  • だからなに?

    何を隠そう、俺は甘党である。 しかし、酸っぱい果物は余り好まないのである。 よって、甘党のスタンダードである苺のショートケーキを食べる時には、ついつい苺を避けてしまったりする。 特にこの時期のケーキ屋さんのケーキに使われている苺は、見目麗しきお姿をしていながらも、固くて酸っぱかったりするのが、どう... 続きをみる

    nice! 1
  • ありがとう

    「ありがとう」 その言葉は、 余りにも気軽で 薄っぺらだけど、 それを 何度も吐き捨て合うしか お互いの気持ちを 言い表すべき素直な言葉が 見つからなかった。 溢れ出るあらゆる気持ちは、 全部その言葉でしか 表現できなかったんだ。 さよならすらも 「ありがとう」としか 言えなかったんだ。 簡単で薄... 続きをみる

    nice! 1
  • 堕天使

    もし本当に神様ってぇ~のが いらっしゃるのなら 言ってやりたいことがある。 冗談じゃねぇ~ぞこのヤロー! 俺の人生こんだけの 怒りと哀しみだらけに溢れさせ なにしやがるんだアンタはよぅ。 もしここで、 死んでアンタの元に召されたら 俺はアンタを許さない。 胸ぐら掴んでグーパンチ 拳が潰れるまで見舞... 続きをみる

    nice! 1
  • 指切り

    跡形もなく 燃え尽きてしまったんだと、 誰かが私を諭してる。 そんな筈はないと、 心の何処かで 救いを求める様に願ってた。 指切りの小指が絡まった時に 息が止まる様な口づけを 見舞われた私には あの約束がまだ生きていると 今でも信じて止まない。 あの時に目を開いて 瞳を見つめていたら、 その真実が... 続きをみる

    nice! 1
  • an actor

    でも、終わりの時って、 案外こんなもんなんだろうな、、、 想像していた様な修羅場もなく、 ネチネチとしたねちっこさもなく。 あっ、そうなんだ。 と、妙にあっさりとさっぱりと。 いや、長過ぎていたから、 心の軋む機微までもが見えて、 辛いんだろうなぁ~、、、 なんて覚悟をしていたのに、 逆に、 長過... 続きをみる

    nice! 1
  • あら?フォー!

    こんな下らない生き方をしていると、色々な物事の判断に迷う事が頻繁に出て来てしまうので、なんとなく常に何かに追われてさ迷っている気がするんだ。 スッキリと晴れ晴れした気持ちには、なかなかなれないでいるのが現状だな。 とは言え、常に思考力が正常に回転している分けではないので、ぼんやりとボヤボヤしている... 続きをみる

    nice! 2
  • 二日目

    とろりと流れ出す二日目は、 ボルドーの赤が良く似合う。 真っ赤な鮮血と鮮やかに澄んだ赤。 開いたままの両脚の 耳朶を摘まんで広げれば 流れ出す苦しみ月の赤い涙。 鉄の香りと混じり合う、 ボルドーの日溜まりの香り。 今月も迎えた 当たり前の生理日を、 食卓の上で余す事なく 披露する君。 恥ずかしげの... 続きをみる

    nice! 1
  • ヤバい女

    あなたの口から、 私の知らない女の名前が出ただけで、 気になって仕方なくなるのね。 その名前が何度か繰り返し 出てきたりしたら、 凄く落ち込んでしまうんだよ。 今、話している話の内容なんて どうでもよくなって、 その女の正体を 知りたくなってしまうのね。 あなたとの関係を、 詳しく根掘り葉掘り尋ね... 続きをみる

    nice! 1
  • グズ

    こんな時に、 そんなに優しい 良い人になんてならないでよ。 こんな時に、 そんなに私の想い出を 美化する様な真似しないでよ。 今泣き出したら、 私はもう何も出来なくなる。 私を泣き止ませるのは もうあなたじゃないんだから その優しさは 凶器と同じだわ。 その言葉に、 すがれなくなった自分は あなた... 続きをみる

    nice! 2
  • 抱きてぇ~っ!

    こんな事を書いてしまうと、痴漢や暴漢の類いなんじゃないかと疑われそうな気がするけど、、、 そんな事はしませんよ、なんせ俺は小心者ですから。 世間の隅っこでチマチマ生きているちっちゃなゴミ虫なんですからね。 なんの係わりのない他人に対して何かのリアクションをいきなり起こす様な真似など出来る様な度胸も... 続きをみる

    nice! 1
  • 負けてるよ。

    あなたが好き。 私のこの気持ちは誰にも負けないよ。 その気持ちを比較する相手を誰も知らないからこそ、彼女はその言葉を真っ直ぐに俺に投げつけられたんだと思った。 一時の一途な感情から言えた言葉なのだろうとその時の俺は深く考えずに受け止めていたんだ。 その気持ちを言い表すのに愛していると言う言葉を選ら... 続きをみる

    nice! 1
  • スイッチ

    虐めてるのに、なぜ? 苦痛に歪んだ眉間や目元から、 ある時を堺にふと力が抜けて、 普段には絶対に見せない 穏やかに酔いしれた眼差しになる。 その時の眼差しと、 その醸し出す雰囲気、色香が、 俺の心にザックリと 刺さってしまって、 愛おしくて堪らなくなるんだ。 だから、 更にもっともっと強く激しく、... 続きをみる

    nice! 1
  • 丑三つ時

    午前2時過ぎ、 静かな部屋の中で、 枕の呟きを聞きながら 私はいつになったら 眠れるのだろう なんて考えてる。 いつもなら、 私が布団を独り占めしてないか 気を使いながら、 眠っている時間帯なんだろうな。 本当に気を使ってるんだからね。 だけど睡魔には勝てなくて 気持ち良く ついつい先に眠ってしま... 続きをみる

    nice! 1
  • 立枯紫陽花

    いくらどんなに考えてもこたえなんてものは何処にもありはしなかったし、誰も教えてくれなかった。 それでも、そのこたえを知りたくて、理解をしたくて、納得したくて、更には自分の物にしたくてもがきながら探し回っていたんだ。 今年もまた紫陽花の花が咲き出してしまった。 兎に角、終わらせるべきものは終わらせる... 続きをみる

    nice! 1
  • 砂を噛む

    今頃は何をしているんだろう。 その暮しぶりを知り尽くしていると、 この日のこの時間には、 何をしているのかが、 手に取る様に想像できてしまう。 けど、 それは僕と暮らしていた頃の 僕の為の君のだったんだよね。 脱け殻になったあのリビングで、 向かい合う相手のいなくなった テーブルには、 砂糖もミル... 続きをみる

    nice! 2
  • 俺は、ただ、、、

    最初の頃は彼女も、俺に家族がいると言う事に後ろめたさを感じていたのだろう。 会社帰りに、週に1~2回程度、3~4時間の時間を割いて、当時の彼女のアパートにまで足を運び食事に誘い出していた。 そうでもしなければ当時の彼女の生活の中には、部屋から外出する事と言ったら自分の食事の材料を買い出しに出るだけ... 続きをみる

    nice! 1
  • 屍に立つ

    静かな哀しみに縛られて、 身動きが出来ずに 吐き気を堪えている。 忘れるのではなく、 思い出の全てを受け入れて、 繰り返しトレースして、 哀しみ尽くす。 泣いて、泣いて、泣いて。 心が、涙が、時が、 枯れ果てるまで うずくまり吐き散らかして また泣いて。 それでも、尚も 解けぬ哀しみの呪縛からは ... 続きをみる

    nice! 1
  • そこにいた彼女

    仏壇に上げたお線香の灰が、 くるんと丸まりながら、 燃え繋いでいる。 それは仏様が喜んでいる 記しだと、 何処かで聞いた覚えがある。 遙々と遠い港街の外れまで 長い時間を掛けて 始めて訪れてみた。 あれから三年。 忘れる事も出来ず、 亡くなった事実からさえも 俺は目を背けていた。 何度も聞いていた... 続きをみる

    nice! 1
  • リング

    堅く握り締めた拳の中には、 飾り気のない 細いシルバーのリング。 ある日、なんの前触れもなく、 突然にポストに投げ込まれた 訃報を知らせる手紙の中に、 無造作に、 同封され送られて来た。 昨年○月○日に逝去されました。 失礼とは存じますが、 故人の意思に従い 同封させて頂きます。 指輪が凍り付くよ... 続きをみる

    nice! 1
  • あゆみん 3

    俺は、一度好きになった女は、 滅多に嫌いにはならない。 一度、愛したら、 その心や気持ち、内面を 好きになっちゃうから 外見が気にならなくなるのかな。 だって、愛してる人が、 もしも、万が一、 交通事故や病気で 変わり果てた姿に なったとしても、 愛してる事に変わりはないから。 それは、何十年の時... 続きをみる

    nice! 1
  • あゆみん 2

    「ねぇ、良かったらで良いんだけどね、 本当に、嫌だったら断っていいんだから ね、こんなになっちゃった女になんか、 なんの価値もないのは解ってるから」 卑下にしか聞こえなかった言い訳に、 妙に腹が立った。 昔とは言え、自分の彼女だった女が、 誰にでも自慢出来た彼女だった女が 今では、価値のない女なん... 続きをみる

  • あゆみん 1

    もう数年前の話しです。 会社の用事で、会社近くの銀行に 行った時の事。 窓口で手続きをして貰って居る間の 待ち時間に、3~4人掛けの椅子に 座っていると、 一人分を空けない程度の間隔に 一人の、いかにも場末の飲み屋に 居そうなおばさんが腰掛けたのだった。 俺は、特に気に掛ける事もなく、 床に視線を... 続きをみる

    nice! 1
  • その名は。

    先ほどテレビを視ていたら、とある大物お笑い芸人が、工業高校の機械科卒業だと自分の事を卑下するような発言をしていたんだ。 そっか、工業高校の機械科ってのは一般常識的には恥ずべき経歴なんだよなって、改めて心に留め置く事が出来た言葉だった。 時代背景としては、その芸人さんよりは遥かに昔の、暴走族が全盛期... 続きをみる

    nice! 1
  • 紫陽花の花

    いくらどんなに考えてもこたえなんてものは誰も教えてくれなかったし、何処にもありはしなかった。 それでも、そのこたえを知りたくて、理解をしたくて、納得したくて、もがきながら探し回っていたんだ。 今年もまた紫陽花の花が咲き出してしまった。 兎に角、終わらせるべきものは終わらせる事が出来たんだと思う。 ... 続きをみる

    nice! 3
  • うじうじ

    誤った解釈を解いて上げなければ、されたままになってしまう、その文字が示すの通りの誤解。 別に、嫌いになった分けじゃないんだ。 いいや、寧ろ、そのままでいればもっと果てしなく好きになってしまって、辛くて身動きが取れなくなるまでに惚れてしまいそうな予感すらするくらいに好きだったんだ。 だけど、それが決... 続きをみる

    nice! 1
  • うだうだ独り言 5

    最初の頃は彼女も、俺に家族がいると言う事に後ろめたさを感じていたのだろう。 会社帰りに、週に1~2回程度、3~4時間の時間を割いて、当時の彼女のアパートにまで足を運び食事に誘い出していた。 そうでもしなければ当時の彼女の生活の中には、部屋から外出する事と言ったら自分の食事の材料を買い出しに出るだけ... 続きをみる

    nice! 1
  • うだうだ独り言 4

    星空を眺めているのが好きな娘だった。 特に今夜のような特別な天体ショーの場合には、一際テンションを高くして準備を整えてたりしていた。 自宅マンションのある街はきらびやかでバカ高い高層ビルが立ち並んで、昼夜を問わずに灯りが絶えない様な都会なので、テラスに出たとしても夜空にはぼんやりと悲しそうな月が見... 続きをみる

    nice! 3
  • うだうだ独り言 3

    本気なのかと尋ねられれば、 決して本気ではなかった。 それじゃ、浮わついた気持ちで付き合っていたのかと聞かれたら、 全部が全部、浮わついてたとも思えない。 まぁ、確かにデートなんてもんは遊びなんだから、楽しく過ごすに越した事はないわけで。 セックスにしたって、そこに求める快楽ってのは、それがある種... 続きをみる

    nice! 1
  • ワクチン

    ふっ、ふっ、ふっ。 地球人どもめ、全員がワクチンを接種する積もりじゃな。 さあ、人類滅亡のカウントダウンが始まったようじゃのぉ。 この地球はわしらの星になるのもあと少しじゃわい。 バカな生物じゃのぉ ワクチンが己の種を絶やすとも知らずに、 こぞって打ちよるわい。

    nice! 1
  • うだうだ独り言 2

    不倫に良くありがちなのが、どちらかの夫婦仲が冷え切ってしまってて、その穴埋め的なパズルのピースに当てはまってしまう場合がありますけど、 我が家は前回に書きました通りに仲良しですので、お相手の状況が気になってしまうんですよね。 そこで、不倫相手を選別するに当たっての選考基準てのを考えちゃった分けです... 続きをみる

    nice! 2
  • うだうだ独り言 1

    変な意味で俺は、浮気相手を選んで来てしまっていたんだと思う。 てか、浮気って、そもそもしちゃいけないんだよね。 それは十分に分かってるし、家内にも悪いとは思ってるんだ。 況してや、俺達の夫婦仲は大変に良好な関係で二十数年以上も続いて来ているし、今だに、時々ではあるが肉体関係?もある。 ん?夫婦間で... 続きをみる

    nice! 2
  • 5メートルの5分間

    悲しいげな表情ながらも笑って立っていた。 その瞳には例え様のない愁いを讃えて、今にも溢れそうな涙が光っていた。 一生懸命に作っている笑顔は、それを保っているのが精一杯で、何かを語ろうとする唇は動かせなかったのだろう。 少しでも何かを話そうとすると口角が歪み戸惑う様に震え出してしまってた。 思えば俺... 続きをみる

    nice! 4
  • るん♪

    ここ一年の間に随分と俺の周りの環境が変化してしてしまった。 まぁ、ざっくりと言えば左遷?されてしまって、それまでの目まぐるしく動き回らなければこなせなかった地方巡りの仕事から解放されて、かなり楽な製造工場勤務に廻されて、判で押した様な毎日を送っている。 180度の方向変換とまでは言わないが、自分で... 続きをみる

    nice! 1
  • 何のために

    青葉の季節。 また随分と優しげな緑色を鮮やかに輝かせて、新芽が芽吹いたものだろうか。 この五月の気紛れな陽射しに照らされて、柔らかな新緑を薫らせている。 桜も椿も紫陽花も。 一際に新緑を称えて、新しい息吹きを感じさせてくれている。 きっと、何かを始めるにはとても良い季節なんだろうな。 はたまた、大... 続きをみる

    nice! 2
  • 一握の砂

    しっとりと 涙をすへる砂の玉 涙は重きものにしあるかな 命亡き砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ         石川啄木 一握の砂 より 砂とは、貝殻とか、石や岩の様ないわゆる岩石が風雨や波や自然現象に寄って細かく砕かれた物であって、そこに心とか意思や気持ちなどは全く存在しない... 続きをみる

    nice! 4
  • サバニ

    べた凪の海面に ポッカリと浮かび上がった半月が 道筋を示す様に一筋の光の航路を 照らし出している。 櫂を持つ俺の手は 止まったままで 舳先を航路には向け様とはしない。 漕ぐ力はまだ衰えてはいない筈なのに。 風のない海面は 波紋さえも起こせそうなくらいに 余りにも平たく穏やかで そのまま海面の上を歩... 続きをみる

    nice! 1
  • 風に揺れる

    君の肩が小さく震えている。 その肩を包み込んだ 重たげな黒髪が、 緩やかな曲線を揺らしながら 小刻みに煌めいて、 より一層、 儚げに見える横顔。 隠さずに、 拭いもしない雫の流れが 俺の罪の重さなのだろう。 それとも、 自分に向けた悔しさ 言葉にしない言い訳を 捨てているのかな こんな時には、 い... 続きをみる

    nice! 1
  • だらだらと 1

    そもそも愛してるのかな?と 自分に問い掛けてみても、こたえなんか導き出せはしなかったんだ。 だって、長年の肉体関係ってさ、相手の体に対してただならぬ愛着があるからね。 だからと言って、体だけを愛してるって分けじゃなくて、肉体関係を続けていられるのは、心って言うか、気持ちも繋がっていなきゃ長い年月を... 続きをみる

    nice! 1
  • そろそろかな

    出逢う人は選ぶ事は出来ないけど、出逢った人とどう係わるのかは自分の行動責任の範疇なんだよね。 つまり、私が貴方と出逢った事は、偶然や運命とか必然とかなんだか分からないんだけど、 それから先を繋ぎ止めていたのは私なんだし、貴方から何かを得ようと継続を願ったのも私の判断だったよね。 だから、目を背けな... 続きをみる

    nice! 2
  • エリカ 5

    ふと原点に立ち返ってしまった。 優香は確かに可愛い。 学園祭のミスコンでダントツの一位を獲得するだけの魅力を優香が持っている事は充分に理解しているし、俺自身が身を持ってそれを実感している。 しかし、その優香の持つ高品位ブランドは俺が優香に告白をされ、付き合い出してから優香の周りの友達から初めて知ら... 続きをみる

    nice! 1
  • エリカ 4

    真っ白な見馴れない雪景色の町並みを駅に向かって走っていた。 なんか、まだズキズキしてて変な感じだよ。 でも、、、 外を眺めながら涙を流しているのが、なんとなく彼女の雰囲気から分かってしまった。 後悔はしてないよね? してるよ。 間髪入れずに返答が返って来る。 なんだよ、それ。 こんなの嫌に決まって... 続きをみる

    nice! 1
  • エリカ 3

    なんて綺麗な形をしたオッパイをしているんだろう。 キャミソールを躊躇いもなく、潔く脱ぎ去り淡いピンク色をした花柄の可愛いブラは決して大きな内容物などは抱えてはいなかった筈なのに。 意外に大きいんだね。 余計な感想を口にしてしまった。 その言葉を聞いて、少し恥じらう様に片手で隠して、はにかむ様な笑顔... 続きをみる

    nice! 1
  • エリカ 2

    雪はより一層大粒になり、ヘッドライトに貼り付き始めたのか前方を照す範囲が狭くなって来ている様に思えて来た。 を行き来しているワイパーも掻きよけた雪を固まりにして溜め込んでしまって、端っこの視界を妨げてしまっていた。 気象状況は可なりの悪化を辿っているのは確かだった。 やっと市街地を抜けて、町外れの... 続きをみる

    nice! 1